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小笠原隼人の日記

チャイルドラインこおりやまを退職し、ふくしまチャレンジはじめっぺに入社しました

  • 投稿者: hayato
  • 2015年6月10日 10:34 PM
  • 未分類

おばんです。

もう2ヶ月以上が経ってしまいましたが、3月末で、前職の「チャイルドラインこおりやま」を退職し、4月より、「一般社団法人ふくしまチャレンジはじめっぺ」に転職しました。

2012年にフラッと福島を旅した時に、偶然誘ってもらった「チャイルドラインこおりやま」で約3年弱、組織の立ち上げから日々のサービス現場の運営まで、ほぼすべての仕事にかかわらせていただき、これ以上ない良い経験をさせてもらいました。

専従職員が自分1人、ボランティアスタッフ約50名という環境で、多くの人々の力を借りながら、迷惑をかけながら、なんとかやってきました。

自分自身がやりたいことも十分にチャレンジさせてもらえ、それ以上にたくさんの失敗経験を積ませてもらい、今の自分にできること・できないことも、かなり明確になりました。

立ち上げから約3年という当初の予定通り、この3月末で退職し、今後はボランティアスタッフとして、引き続きチャイルドラインの運営をお手伝いさせていただきます。

そして、この4月からは、新しく設立した法人「一般社団法人ふくしまチャレンジはじめっぺ」の職員として働いています。

ふくしまチャレンジはじめっぺは、2012年にスタートした事業家育成プログラム「ふくしま復興塾」が、活動を拡大・発展して立ち上がった組織で、福島県内外の様々な企業・団体・個人を巻き込みながら、福島から社会を変える事業・プロジェクトを次々と生み出す、事業創出のプラットフォームです。

現在では、

・情報発信ポータルサイト「ふくしまチャレンジはじめっぺ」の運営
・事業家育成プログラム「ふくしま復興塾」の運営
・福島県産品のオンラインショップ「ふくしまはじめっぺ直売所」の運営
・マイクロファンド「はじめっぺふくしまファンド」の運営
・福島ファンを増やすための大小様々なイベント運営
・事業者同士のマッチング支援

などを行っています。

福島にやってから約3年、県内各地を周り何千人という方とお会いさせていただきながら、今の福島というのは、本当にチャンスに溢れた場所なのだと感じています。

福島に限らず、被災地に住む多くの人が、震災・原発事故の経験で、「死」というものをリアルに感じ、自分が本当に大事にしたいこと、人生を通して達成したいことは何なのかを考え、生き方・働き方・社会との関係を見なおしています。

その中で多くの新しい事業やプロジェクトが生まれています。

そういった内部環境に加えて、国内外から、様々なヒト・モノ・カネ・情報が集まり、福島のチャレンジを応援してくれています。

自分自身も、まったく実力も経験もない中でチャイルドラインの組織創りにチャレンジさせてもらえたのは、今のこの環境があったからに他ならないと思います。

もちろん、ポジティブな側面だけではなく、震災で職を失ったり、風評被害でものが売れなくなったことで、「新しいことにチャレンジしなければこの先どうにもならない」という事情も存在します。

喪失感・無力感を感じて、新しいことをする気力がないという方もいます。

原発事故の収束という人類規模の課題にも向き合わなければいけません。

そのような抜き差しならない状況からくる緊迫感と、だからこそやるんだ、というポジティブなエネルギーが混ざり合って、「逆境の福島だからこそ起きるイノベーション」の芽がたくさん生まれています。

ふくしまチャレンジはじめっぺは、そのような、福島から社会をより良くするチャレンジ・イノベーションの芽を増やし、育んでいく組織として設立されました。

というわけで、引き続き、福島を拠点に、私自身もさらにチャレンジしていきたいと思いますので、皆さま、どうぞよろしくお願いいたします。

【お願い】

ふくしまからチャレンジの芽を増やし、育んでいくため、以下の情報拡散にご協力いただけましたら幸いです。

(1)6月20日に設立記念シンポジウムやります!
(2)第3期ふくしま復興塾の塾生を募集中!
(3)ふくしまチャレンジはじめっぺの職員を募集中!

ーーーーー

(1)6月20日に設立記念シンポジウムやります!

社団法人設立にあたり、6月20日に福島市でシンポジウムを開催します。

題して「福島だからできる」です。

基調講演では、元朝日新聞社主筆の船橋洋一さんに、骨太な福島論を語っていただきます。

参考:解読「吉田調書」(newspicksでの船橋さんによる連載)
https://newspicks.com/news/853654/body/

パネルディスカッションも豪華・多彩です。

・明治維新の元勲・木戸孝允の直系6代目、地域活性事業や丸の内朝大学プロデューサー等、多彩な活動をされている元電通の木戸寛孝さん。
・キリン絆プロジェクトに様々な復興支援の取組や、氷結「和梨」「桃」の販売など、営利事業と地域振興の両立の先進事例を創られているキリン(株)CSV推進室長の野田哲也さん。
・震災で人口減少が起きた相馬地域に、若手医療人材らを次々に送り込んでいる、東大医科研の上昌広先生。
・「とくダネ!」コメンテーターやブログなどでおなじみ、元切り込み隊長、カリスマブロガー山本一郎さん。
・Uターンで、いわき駅前に復興飲食店街「夜明け市場」を創り、今は地域の人材育成にも取組む、松本丈さん。

懇親会もあります。ぜひお越しいただくか、身の回りの関心ありそうな方にお知らせください。

・facebookイベントページ「設立記念シンポジウム『福島だからできる』」
https://www.facebook.com/events/1595299280750712/

・やまもといちろうBLOG:6月20日、福島県「ふくしまチャレンジはじめっぺ」のイベントに登壇します
http://kirik.tea-nifty.com/diary/2015/06/620-9420.html

ーーーーー

(2)第3期ふくしま復興塾の塾生を募集中!

私がこの組織で働くキッカケにもなった「ふくしま復興塾」が現在、3期生を募集しています。2年間やって、実際の事業も複数立ち上がり、コミュニティも盛り上がってきています。

イメージとしては、以下のような方に来て欲しいです。
・ 震災後、補助金・助成金をもらって事業をスタートさせたが、サポートが無くなると事業が縮小する。今後、持続可能な仕組みを創りたい!
・ ほぼ個人事業主レベルにとどまっている今の事業を、拡大できるようにしたい!
・ 役所の中で新規施策を提案して、現状打破したい!
・将来は地元で地域活性の仕事に携わりたいが、そのために挑戦できそうな環境である福島でプロジェクトを起こしてみたい!

説明会もやるので、ちょっとでも関心ある方はぜひお越しください。

6/14(日)14:00~16:30 @東京 ※講演会形式
6/20(土)15:00~17:30 @福島 ※設立記念シンポジウム内にて説明
6/21(日)10:00~18:00 @福島 ※1dayフィールドワーク形式

・ふくしま復興塾募集要項「福島から未来の新しいカタチをつくろう」
http://fukushima-fj.com/bosyuu

ーーーーー

(3)ふくしまチャレンジはじめっぺの職員を募集中!

このような、ふくしまチャレンジはじめっぺの取組みを、共に広げていく仲間を募集しています。

社員・パートタイム・学生インターン、何でもOK。

組織の理念に共感して、この事業に熱くなれそうな方、チャレンジ精神のある方、ご連絡ください。

立ち上げ期のベンチャー的な環境なので、非常に刺激多いです。

「何をやるか」はここまでで書いたので、「誰とやるか」も書きます。

当社の代表理事は、福島出身、福島大学出身で、東証2部上場企業「株式会社ピーエイ」のファウンダー・現代表取締役社長の加藤博敏です。

上場企業の経営者でありながら、福島から本気で社会を変えるため、この社団の事業に全力コミットしています。

同時に、部下の育成にも全力コミットしているので、伸びる気概のある方は、加藤の直下でビジネススキル・マインド共にグングン成長する環境です。

その他、理事として、SUICAの開発や、震災後の鉄道復旧の立役者となった、元JR東日本常務取締役、日本電設工業会長の井上健。

県内の被災者支援活動の中心的人物である福島大学准教授の丹波史紀。

監事として、いわき市を拠点に、大小様々な企業アドバイザーをされている木幡仁一税理士。

皆さんに、様々な指導・サポートをいただきながらやっています。

これから増える予定ですが、専従職員は現在2人います。

1人は私。

もう1人は、外資系コンサルを退職して、Uターン後、「ふくしま復興塾」の立ち上げ・運営を担ってきた佐藤達則です。実家は元酒屋。酒好きで非常に頭が良い男です。

細かい募集要件など、以下のページにあります。興味があれば、連絡ください。
まずは一度、お茶でも飲みながらお話しましょう。

・採用 ~共に福島で100万人のファンづくり、100の事業創りをする仲間を募集~
https://www.fukushima-challenge.org/saiyou.html

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ToshIの「洗脳」を読み、マインドコントロール問題の根深さと対応について考えてみた。

  • 投稿者: hayato
  • 2014年10月2日 1:33 AM
  • 未分類

X japan ToshIの著書「洗脳 地獄の12年からの生還」を読んだ。自分的にかなりの衝撃作。
この機会に、普段から関心の強いマインドコントロール問題の根深さと対応について考えてみた。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
【目次】
(1)信頼した人々に裏切られ、搾取と暴力を受け続けたToshIの12年。
(2)どうしたらToshIのような被害を減らせるのか。
 ー【対応1】自分自身が巻き込まれないための予防。
 ー【対応2】身の回りの人が巻き込まれた時のケア。
 ー【対応3】首謀者を減らす。
(3)最後に。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(1)信頼した人々に裏切られ、搾取と暴力を受け続けたToshIの12年。

X活動中の悩んだ時期に出会った自己啓発団体「ホームオブハート」との出会い。そこから12年に及ぶ搾取(Xヴォーカルやドサ回りの仕事で得た10億以上の売上のすべてを強制的にとられる)や、暴力(戸籍上は妻だが代表の側近である女性からの殴る蹴る、罵倒)の毎日。

その状態に悩みながらも、「自分は汚いエゴのかたまりで、浅い考えしかない。MASAYA(ホームオブハート代表)の言うことにこそ本質があるんだ」と自分に言い聞かせ、マスコミに叩かれても「ホームオブハートやMASAYAは何も悪くないんだ」と言わされ続けた12年。

ToshIを睨む妻/涙を流す妻/うつむくToshI

ToshI、MASAYA氏、ToshIの妻(MASAYAの側近)が、ワイドショーでインタビューを受けているこちらの動画。この時、ToshIはホームオブハートの活動に対して疑念を持ってはいたが、MASAYA・妻の両氏から「余計なことはしゃべるなよ」とプレッシャーを受け、操り人形になっていた。

2:58からの3秒間、妻からToshIへの非常に鋭い目つきが怖い。ToshIも表情が固い。また、この動画だけを見ると、MASAYAは純粋な良い人で、粗探しをしようとするレポーターが悪い人という見方もできる。3:15くらいからカメラを向けられた妻の表情も明るく、純粋で良い心を持った美人にも見える。2:58との表情の違いは非常に大きい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(2)どうしたらToshIのような被害を減らせるのか。

ToshIはロックの大スターだが、「洗脳」に書かれているストーリーは非常にリアルで、対岸の火事ではなく、いつ自分の身のまわりで起きてもおかしくない話と思う。 というか、これに近いマインドコントロールはけっこう起きているので、良く悩む。

ToshIのように真面目な人が、仕事や人間関係のトラブルで自分や他人を信じられない時、優しくしてくれる美人(後の妻だが実は団体幹部)に出逢い「ありのままのあなたで良いんだよ」と微笑みながら受け容れられたら、ついつい惹かれてしまうのは仕方ないこと。

これからの低成長時代、let it goが繰り返し流され、物質的なものでない価値を求める人が増えるであろう日本では、ますますこういった事件は増えるだろう。

自分のかかわるチャイルドラインや、大事な人を亡くした方の気持ちによりそう活動でも、今の自分に自信が持てない人、不安な人に「そのままの自分で良いんだ」と感じてもらえるような働きかけをするが、そこで終わらせれば良いものを、生まれた信頼関係を利用して相手を都合良く操作する輩には強い嫌悪感や怒りを覚える。

どうしたらこのような被害は減らせるのか。

【対応1】自分自身が巻き込まれないための予防。
【対応2】身の回りの人が巻き込まれた時のケア。
【対応3】首謀者を減らす。

の3つの段階で考えてみたいと思う。

ー【対応1】自分自身が巻き込まれないための予防。

自分が巻き込まれないためには、マインドコントロールの仕組みそのものや自分の心のクセを知っておくということが大事だとよく言われる。

naverまとめ:他人ごとではない【洗脳】されやすい人の特徴、されない方法

自分の性格を変えるのはなかなか難しいが、知っておくだけで「あれ、もしかしたらこれって・・・」という予防線を張ることはできる。

とはいえ「こんなに自分に親切にしてくれる人を疑うなんて良くない。まずは信じることから始めよう」という風に考えてしまう人も多いだろう。特に自分に自信がない時には。

人を信じることは良いことだ。だが、問題なのは、「もう信じられる人は、この人やこの団体しかいない」という依存関係になってしまうこと。だからこそ、普段から身の回りに本音で話し合える仲間を創っておくことが何よりの予防策になると思う。

家と職場(学校)との往復の生活で、職場での人間関係が悪くなると、「唯一、本音で話せる人」としてふっと現れた詐欺師に捕まる可能性が高くなる。

仕事等で悩んだ時にはつい自己啓発セミナーに行きたくなるかもしれないが、趣味の時間を増やすなどして、対等に話せる友人がいる環境を保つことが重要ではないか。(しかし、詐欺師は趣味仲間として懐に入ってくることもあるので要注意)

ー【対応2】身の回りの人が巻き込まれた時のケア。

周囲の友人で、自分から見て「マインドコントロールされているのでは?」と感じる人が何人かいる。普段、あまり考えないが、今回、ToshIの本を読んで、改めてどのように接するのが良いか考えてみた。

ToshIのエピソードからは、被害者がマインドコントロールから目覚めて社会復帰するのに必須なものとして、

・本人の中で加害者に対して疑問が芽生えていること
・身の周りの人の継続的かつ深い愛情
・復帰後に活動できる環境(収入源や住むところ等)

の3つがあると思った。

1つ目の「本人の中で加害者に対して疑問が芽生えていること」が最も重要で、本人が加害者に心酔しているタイミングでは、周りが何をしてもほとんど効果はない。DV彼氏にぞっこんの女性に周りが「そんな男と別れなよ」と言っても、なかなか聞かないように。どっぷりはまる前に初期対応をするのも大事だが、いきなり相手を否定しても良くないし、団体の方では外部からの説得者がどのように洗脳を解いてくるかを分かった上で洗脳をしているので、説得するには、接触回数を増やしてタイミングを図ることが求められる。

だからこそ、2つ目の「身の周りの人の継続的かつ深い愛情」が必要だ。継続的に、「私はあなたの味方だ」という姿勢を伝え、相手が心を開いたタイミングで、しっかり受け容れてあげる。頭ごなしに否定してはいけない。要は、「あの団体よりもあなたの方が信用できる」という関係になれば良い。

だが、3つ目の「復帰後に生活できる環境(収入源や住むところ等)」の問題もある。洗脳された人は、考え方を変えられるだけでなく、団体の経済活動に巻き込まれ、その団体を離れた時に生活ができない環境に次第に追い込まれていることも多い。家族ならまだしも、友人としてそこまでの手当をするというのはなかなか難しいだろうが、少なくとも本人と一緒に真剣に考えることや、一時的な寝床を提供するということくらいはできるだろう。何もしないよりは良い。

・・・とまぁ、断定的に書いてしまいましたが、自分がこのようにして誰かを洗脳から解いたことがあるわけではなく、むしろ困っているので、どのようなことが大事なのか色々な人から意見も聴いてみたいです。

ー【対応3】首謀者を減らす。

被害者へのケアもとても重要だが、根本的にはマインドコントロールする側の首謀者が変わらないとこのような事件は無くならないから、どうしたものだろうか。

上に書いたように、彼らに対しては嫌悪感や怒りを覚えるが、そもそも「マインドコントロールをする側の気持ちや、それをするに至るストーリーはどうなっているのか?」というのが、今とても気になる。

あくまで自分の実感だが、どんなに第三者からはおかしいと感じることでも、マインドコントロールする側は、「本当にこれは相手や世の中のためになるんだ」と思い込んでやっていて、そのための理論武装もバッチリ固めており、言うことの中に適度に本質的なことも含まれていたりするから、いくら周りが「詐欺だ」「犯罪者だ」と訴えかけても、本人が変わることはなかなかないだろう。親から子への虐待なんかもそういうケースが多いと思う。

ホームオブハートの代表MASAYA氏は、史上最年少(当時)で東証一部上場企業の役員になったカリスマ。一部マスコミなどは、彼のことを「金目当ての詐欺師」というが、彼ほどの人物なら、訴訟リスクのある怪しい自己啓発事業でなくても金を稼ぐことはできたのではと思う。

そうすると、やはり金とは関係ないところに、彼なりのストーリーと理由があって、やっていることなのだろうし、結果的に被害者が多数生まれていることも、彼の中では正当化されていると思う。

怪しい団体に騙された人が目が覚めたという話はこうやって本になったりするが、騙した側が反省して書いた本というのは聞いたことがない。

騙す側も彼らの正義のためにやっていて、かつ力を持っていれば、話し合いや交渉ではなかなか決着がつかず、裁判で法的に制裁するとか、究極的には暴力などのちからわざでの解決に発展してしまう。

理想論かもしれないが、ちからわざではない方法で、加害者も納得する形で、無くす方法はないだろうか。

正直、まったく思いつかないが、そういう先行研究はないだろうか? 

(ややずれるかもしれないが、そういう意味では与沢翼さんの存在は事例として貴重だと思う)

上に書いたように、ホームオブハートのようなやり方に、自分としては強い嫌悪感や怒りを感じるし、被害者の予防・ケアはもっと充実するべきと思うが、加害者に対しては、怒りを持って正義の立場から悪を叩くのではなく、正義と正義のぶつかり合いと捉えて何ができるかも考えたい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(3)最後に。

ここまで文章を書きながら色々な立場の視点を想像してみたら、そもそも、完全な自由意志というものはないのだと思い至った。自分も常に周囲の環境に影響を受けながら生活していて、その中で「自分の意思で判断している」と思い込んでいるだけ。ある意味、誰もが大小様々なマインドコントロールの中で生きている。私も思い込みが強い方なので、その点を自覚して、もっと柔軟になりたい。

原発安全神話なんてのも、ある種のマインドコントロールだ。それに対して私も含め、多くの人が無自覚だった。(ただ、ここでもやはり原発推進者を悪とするのではなく、正義と正義の衝突が起こっていると考えたいが)

震災があって世の中の流れが変わったように、時代と共に価値観も変わる。1つの考えに固執せずに柔軟になること、それができる社会の仕組みを創ることが、これからますます重要になるし、そういう仕事をしていきたい。「チャイルドライン」でやっていることも、「ふくしま人図鑑」でやっていることも、どれもそこに繋がっている。

最後に、12年の長きに渡る苦しみを、これ以上の被害を出さないためにと、誠実に文章に綴ってくれたToshIさんに感謝し、今後のさらなる活躍を祈ります。

Liveは東京ドーム3day15万枚が1秒でソールドアウトするほどの相変わらずの人気みたいですが、Liveも行きたいです。

洗脳 地獄の12年からの生還 / Toshl

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【住人募集中】シェアハウス『わげさこハウス@郡山』をオープンしました!

2月に、シェアハウス「ぴーなっつ社宅」を解散し、5月に、新しいシェアハウス『わげさこハウス』をオープンしました。

現在、住人2人なのですが、あと2〜3人の住人と、遊びに来る人を募集してます!

colishさんにも募集ページをアップしたのですが、そちらから内容を引用しつつ、オープンにあたっての想いを、写真を交えてご紹介。

■「わげさこ」=私の家においで!

「わげさこ」というのは、福島の方言で、

わ(=私の)
げ(=家)

こ(=おいで)


「私の家においで」

という意味です。

おもてなし大好きな住人が、外から来た人を喜んでお迎えするという気持ちで名づけました。

したがって、募集条件は1点のみ。

「おもてなしが好きな人」です。

■地域の内外の人が集い、何かが生まれる場所。

3階のリビングスペースを使って、パーティをしたり、会議をしたり、住人だけでなく、色んな人が利用できる場所にしたいと思っています。

現在は、毎週木曜日の夜に、ご飯会をしてます。

住むのに興味がある人も、1度、遊びに来てみたいという人も、木曜日ならだいたい誰かいる感じにしたいので気軽に来てください。


パーティをしたり


会議をしたり


お客さんも一緒にご飯つくります

■物件は郡山駅から徒歩10分の一軒家。1階は三味線屋でした。

物件は、郡山駅の西口から徒歩10分。本町1丁目にある、3階建ての一軒家、5LDKです。

1階は、キッチン、フロ、トイレ、部屋1つ。
2階は、部屋4つとトイレ。
3階は、リビングと広いベランダ。

築37年という古い建物ですが、元々は、1階のお部屋が三味線屋さんで、今は空き部屋になっているので、ちょっとしたお店なんかもできそうです。

人をダメにするソファも完備しております。

家賃は、人数によって変動しますが、割り勘で1人あたり、1.5万円〜3万円(光熱水費など別)くらいです。

3階のリビングスペース(和室と洋室をぶちぬきで利用)

3階のベランダ(BBQしたり、畑作ったりできそう)

2階の洋室(2階は洋室×2、和室×2)

1階のキッチン(まぁまぁ広い)

1階の部屋(元三味線屋。お店もできます)

■現住人は、アラサー男性2名。二人ともIターンです。

2014年の5月から、アラサー男性2人で住んでいます。

私は、震災後の2012年8月に東京から引っ越してきて、地域の子育て支援NPOで働いています。
東京に住んでいた頃も含めると、シェアハウスに住むのは4回目の、シェア大好き人間です。

プライベートの活動として、「ふくしま人図鑑」というふくしまの魅力的な人を紹介するインタビューサイトを運営しながら、福島の魅力を外へ発信することにも取り組んでいます。

もう1人の住人は、今年の4月に関西から越してきて、まちづくりにかかわる郡山のNPOに勤めている男性です。

『ふくしま人図鑑』サイトより

■みんな、友達を創りに、わげさこ!

私はまだ東京に住んでいた2012年の春、復興支援に精力的にかかわっている先輩と話す機会があり、「自分に復興のためにできることって何でしょうか?」と尋ねたら、「うーん・・・ そうだね。まずは、友達を創ったら良いんじゃない?」と言われました。

「え、そんなことで良いんですか!?」とその時は思ったのですが、今はそのことが最も重要なことのようにも感じます。

震災当時からしばらく、福島で起きている問題は、私にとって「他人ごと」でした。顔を思い浮かべることのできる人は一人もいなく、テレビやPCの向こうで起きていることにも、どこかリアリティを感じられずにいました。

それが、縁あって福島に遊びに来て、友達ができ、1人1人と関係が深まる中で、福島で起きていることがどんどんと「自分ごと」に変わっていきました。(そして、気づいたら引っ越していました)

放射能による健康被害の問題を始め、農業、教育、新エネルギー、伝統産業、地域コミュニティ、福祉、IT、etc…

様々な分野の社会課題・地域課題が、震災後に浮き彫りになりました。

それが顔の見えない誰かの問題だと、そこにどうかかわっていくのか、ちょっと実感がわきにくいかもしれません。でも、その課題で困っている人や、課題解決のために動いてる人と友達になれば、そこから見えてくることもあるのではないでしょうか。

もちろん、福島県の中の人と外の人という関係だけでなく、地域の中にいる人同士が、お互いをもっと知りあうことでも、見えてくることがたくさんあると思います。

わげさこハウスは、そんな「友達」を増やせる楽しい家にしたいと思います。

みんな、友達を創りに、わげさこ!

(追記)
勢いでホームページも創りました。
facebookページ共々、よろしくお願いします。

オフィシャルホームページ

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4月19日-20日「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」を開催します

2月9日(日)に大雪で流れてしまった講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」ですが、4月19日(土)、20日(日)に日を変えて行うこととなりました。

今回は、講演会だけでなく、「喪失体験をした子どもたちによりそうファシリテーター研修会」を2日間かけて行います。

同じ内容を、一昨年にいわきで開催して、私も参加しましたが、年齢・性別問わずどんな人でもウェルカムで、楽しく参加できましたよ。

研修が終わって体制が整えば、福島(中通り中心)でも、喪失体験をした子どもたち向けに、定期的にワンデイプログラムも行いたいと思っています。

仙台でのワンデイプログラムにも以前に参加しましたが、その時は、子どもとサッカーしたり、追いかけっこしたり、動きっぱなしでした。運営者もみんな良い人で仲良く、楽しかったです。

継続して関われるかどうか分からないという人も、子ども好きな方、喪失体験を抱えた方へのよりそいに関心のある方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください。

ちなみに、前回、大雪でイベントが中止になった時には、残念な気持ちがありながら、どこか少しホッとしている自分がいました。

というのも、喪失というテーマで人前で何かを話す時には、どうしても自分自身の体験を外すことはできず、それは何回やっても慣れなくて、毎回、ものすごく緊張するから。毎回、自分自身の正直な気持ち、深い部分で何を感じているのか、真摯に向き合わないといけないから。

でも、時々そうやって真摯な自問自答をする機会がもらえるのは、ありがたいことです。

喪失体験を「乗り越えた人」として話すのではなく、現在進行形で喪失体験をしている人として、良い意味で、自分に緊張感を持たせて臨みたいと思います。

===================================

(以下、公式サイトより引用)

2014年2月9日、福島市にて講演会「喪失体験をした子どもたち」を開催予定でしたが、当日の大雪により、やむなく中止とさせていただきました。その後、開催のご要望を多くいただいたため、日程を改め、内容に若干の変更を加えて、4月に再度開催させていただくこととなりました。

前回参加予定だった方も、そうでない方も、ぜひお越しください。

講演会後には、ファシリテーター研修会も開催いたします。
今後福島県内で子どものグリーフサポートに関わるファシリテーターを募集いたしますので、こちらもぜひご参加ください。

***********************************

講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」

日時:2014年4月19日(土)10時〜12時30分 (受付9時30分〜)

会場:福島テルサ 3階「あづま」
(地図→https://goo.gl/maps/HyvW6

定員:60名

参加費:無料

内容:
10:00〜10:50 子どもたちの喪失体験を理解する(NPO法人子どもグリーフサポートステーション 西田正弘)
10:50〜11:00 休憩
11:00〜11:30 震災から3年目を迎える福島の子どもたち(東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口 中鉢博之氏)
11:30〜12:00 子どもたちの声・寄りそう大人の役割(チャイルドラインこおりやま 小笠原隼人氏)
12:00〜12:30 質疑応答

主催:NPO法人子どもグリーフサポートステーション

協力:東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口、チャイルドラインこおりやま
後援:福島県、福島県教育委員会、福島市、福島市教育委員会

参加申込み方法

①お名前 ②お電話番号 ③ご職業・ご所属
以上を「福島講演会参加希望」と明記のうえ、メール、FAX 、電話、申込フォームのいずれかにてお申し込みください。

申込・問合せ先
電話:022-796-2710(平日10〜17時)
FAX:022774-1612
メール:info@cgss.jp
申込フォーム:https://ssl.kokucheese.com/event/entry/156854/

※メールでお申込をされた方には申込完了の返信を差し上げていますが、設定によりメールの返信がブロックされてしまう場合があります。
 ブロックの設定をされている方は、info@cgss.jpからのメール受信を許可していただけますようお願いいたします。

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ファシリテーター研修会

講演会後、19日午後〜20日にファシリテーター(ボランティア)研修会を開催いたします。
研修会では、喪失体験をした子どもをサポートするための知識と、寄りそうためのスキルを学びます。
よろしければぜひご参加ください。

2014年度より、福島県内で子どものグリーフサポートプログラムを開始する予定です。
ファシリテーターとして、喪失体験をした子どもへのグリーフサポート活動に参加してみませんか。

※ファシリテーター研修会に参加される方は、19日の講演会への参加が必須です。

日時:4月19日(土)13:30〜16:30
   4月20日(日)10:00〜16:00 2日間

会場:福島テルサ 4階「つきのわ」 ※講演会とは会場が別です。ご注意ください。

定員:30名 ※要申込 4/15締切

参加費:一般4,000円 学生3,000円(テキスト代含)

参加方法:講演会の申込時に、「ファシリテーター研修会参加希望」とお伝えください。

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facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/733709133320233/

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チラシ

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私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント

「ふくしま復興塾」が、第2期塾生を募集中です。(締切は4月7日)

私は第1期に参加をして非常に良かったと思えたので、第2期で入塾を検討している方向けに、イチ受講生としての感想を残したいと思います。

ちなみに、明日は、東京で説明会がありますので、東京近郊の方はそちらもぜひチェックしてみてください。

ふくしま復興塾 第九回入塾説明会
・3/30(日)14:30~16:00
・東京都国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟108
 (東京都渋谷区代々木神園町3-1)

説明会申込ページ:http://fukushima-fj.com/entry01

説明会を逃してしまった方は、schooで過去の「ふくしま復興塾」関連の授業を無料で見れます。

第一回目:3/6 放送【みんなで福島の今、そして未来に向き合おう
第二回目:3/14放送【次世代リーダーが伝える福島の現状:子ども編
第三回目:3/21放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:コミュニティ編】 ※録画放送準備中
第四回目:3/28放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(前編)】 ※録画放送準備中
第五回目:4/4 放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(後編)】 

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【ふくしま復興塾とはなんぞや】

そもそも、「ふくしま復興塾」って何? という方がほとんどかもしれませんが、

すごく簡単に言えば、「復興への志と覚悟を持つ、20〜30代の若もの向けリーダー育成プログラム」であり、「現代の松下村塾」です。(もちろん松下村塾を名乗るほどの実績はまだまだ出せていませんが、将来、振り返った時にそう呼ばれるものを創ろうという意気込みで)

詳しくは、公式ページの「設立の背景」などをご覧ください。

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【参加を勧める5つの理由】

さて、タイトルにあるように「参加を勧める5つの理由」について書いてみようと思います。

1.「ふくしま復興」にかかわる社会的意義と、個人的意義の接合点が見つかる。

「ふくしま復興」というテーマは、塾生全員にとって共通であると同時に、そのテーマの動機となる理由は人それぞれです。

復興塾では、「なぜ、人類にとって福島の復興が重要なのか」という大枠での意味と、「なぜ、私がふくしまの復興をするのか」という個人的な意味の交わる点を全員が考えました。

原発事故とその対応が人類の歴史にとってどんな意味があるのか、また、課題先進地である福島で事業を起こすことが、社会的にどのような意味を持つのかということを、社会学的・哲学的な観点から学ぶ講義は、非常に刺激的でした。

一方、上辺の理想論だけではなく、きちんと地に足のついたプロジェクト立案ができるよう、自分自身の価値観の見つめなおしも並行して行うことで、本当に「やりたい」と思えるプロジェクトを考えることができた人が多かったと感じます。

第1期では、明治維新の立役者の一人で木戸孝允の子孫である木戸寛孝さんから、明治維新になぞらえたふくしま復興の歴史的意義を語ってもらいましたが、今年のプログラムでは、どのようになるのか興味津々です。

2.最前線で奮闘している様々な仲間と出会える。

受講生の状況は様々で、実際に事業を起こしている人もいれば、学生もいますが、多くの人がそれぞれの前線で奮闘されていました。県内で既にチャレンジをしている人と定期的に会えるのは、それだけで自分のやる気に繋がりました。

例えば、組織の代表をされている方では、

松本丈さん(株式会社夜明け市場取締役)
菅家元志さん(株式会社プレイノベーション代表取締役)
谷津拓郎さん(株式会社IIE代表取締役)
馬場大治さん(株式会社concept village代表取締役)
片貝英行さん(NPO法人キッズドア事務局長)

なども、第1期のメンバーで、それぞれの方から色々と学ばせてもらいました。

他にも、県庁や大企業など、様々な業種から塾生が集まり、普段の自分の業務領域、交友範囲では交わることの少ない人との出会いがありました。

起業家もいれば公務員もいれば、団体職員もいるという環境で、お互いの学び合いや、コラボレーションも多く生まれました。

さらに言えば、福島県は、北海道・岩手につぐ、全国で3番目に広い都道府県です。面積だけでいうと、東京・神奈川・千葉・埼玉を合わせた大きさよりも広い。そんな広い福島各地のプレイヤーが一同に会せる機会は貴重です。それぞれの地域加えて、毎回、東京や宮城など、県外からわざわざ参加しに来る方も、去年は数名いました。(今年もいるでしょう)

3.強力なメンター陣がいる。

福島出身の起業家や専門家など、強力な発起人・メンターがサポートしてくれます。

山田純さん(クアルコム特別顧問)
木幡仁一さん(木幡仁一税理士事務所代表取締役税理士)
高橋仁さん(ジン・コーポレーション代表取締役)
上昌広さん(東京大学医科学研究所特任教授)
佐藤恵一さん(東和株式会社代表取締役社長)
加藤博敏さん(株式会社ピーエイ代表取締役社長)
丹波史紀さん(福島大学准教授)

などは、講義や飲み会などもちょこちょこ顔を出してくれて、いつでも協力するというサポーティブな姿勢でかかわってくれていました。

実際に、個別にプランを叩いてもらっている塾生も何人もいました。(ただ、発起人の皆さんからすると、「もっと俺たちを本気にさせて欲しい」と、物足りなさを感じていたようです)

4.若手(20〜30代)中心である。

復興に向けては、若手もベテランも関係なく、様々な世代が手を取り合って協力することが必須でしょう。しかし、若手同士というのは、境遇や課題が似通っていたりして、同世代の繋がりは、お互いを励ましたり、研鑽し合うライバルとして、非常に有益なものと思います。普段、自分が活動しているフィールドでは、なかなか同世代の仲間が少ないという人には特に意義深いポイントではないでしょうか。

5.卒業生コミュニティとの繋がりを持てる

今回は第2期の募集をしていますが、もちろん、1期生と2期生の交流の機会はありますし、個別での事業連携などもそこから生まれる気がします。復興塾というコミュニティに加わることで、復興塾が存続する限り、志ある仲間が増え続けるでしょう。 自分自身も、2期生以降の皆さんと積極的に関わりたいと思っています。

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【参加を後悔しないための3つのポイント】

上記のように、良いところがたくさんの「ふくしま復興塾」ですが、万人にお勧めできるというわけではないので、参加後に後悔しないための3つのポイントも合わせて書いておきます。

1.受け身だと得られるものが少ない。

講義では様々な講師から役立つ話が聞け、他の受講生からは刺激をもらうことができると思います。
しかし、とりあえず毎回講義を受けて、話を聴くだけでは、自分のプロジェクトは一向に進まず、時間とお金の無駄になる可能性があります。カルチャースクール的なノリで受講すると後悔するでしょう。

逆に、自分から何かを生み出したい、講義で足りないものは自ら補うという意識で参加をすると、多くの機会を得られると思います。

2.プログラムが流動的で、やることが変わる可能性がある。

昨年度は、受講生のその時の状況や意見を取り入れながら(時には激論をしながら)、塾のプログラム内容が流動的に変わっていきました。

プロジェクト立案そのものも、メンターからフルボッコにされて何度も作りなおした方もいました。

今年は2度目ということもあり、比較的に変化の要素は少ないとも思われますが、それでもすべてが予定通りということはないかと思います。

レストランで注文していた料理と違うものがきて「ふざけるな!」と怒り出す人は向いていないかもしれません。

逆に、予測していなかった状況を楽しめる人には向いているでしょう。

3.時間を拘束される

毎回の講義に参加する時間を捻出するのもなかなか大変でしたが、講義への参加に加えて、プロジェクト立案やチームへのミーティング、調査やインタビューなどもありました。

活動への参加頻度は人それぞれですが、講義の時間以外は確保できないという方には向いていないかもしれません。
また、既に自分がふくしま復興のためにやりたいことが明確で、24時間フルコミットしている人も、向いていないかもしれません。

でも、自分の空き時間をうまくマネジメントできる人。講義以外の時間も、自分のためだと思って創れる人。自分の仕事とうまく連動させて塾の活動にも取り組める人などには、それほど苦にならないかもしれません。

以上が、私が感じる後悔しないためのポイント3点です。

これらは、自分自身が参加してリアルに戸惑ったところなのですが、自分の想定が甘かったというだけで、元々、覚悟を持って参加をしている人は、問題にならないかと思います。

最終的にプラスにできるかどうかは自分の気持ち次第で、主体的に参加をしていた人は、やはりその分だけのものを得たでしょうし、そうでない人はそれなりにという感じだと思います。(大学のゼミでも組織内の仕事でも、なんでもそうだと思いますが)

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私自身は、塾生の中ですごくがんばった人というわけでもなく、主体性が足りなかったと反省多々なのですが、多くの方に知ってもらいたい素晴らしい場なので、ご紹介させていただきました。

【参考】
ふくしま復興塾公式サイト

東北復興新聞:「ふくしま復興塾」1年目の総決算 若き復興リーダー育成の成果を問う

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3.11の前に書いておきたい「命日反応」のこと。「受け入れる」ことと「寄りそう」こと。

  • 投稿者: hayato
  • 2014年3月9日 7:40 PM
  • 未分類

あと1日とちょっとで、東日本大震災からちょうど3年を迎えます。

それぞれの人が、それぞれの気持ちでこの日を迎えると思いますが、役に立つ人がいるかもしれないと思ったので、「命日反応」について書いておきます。

「命日反応」というのは、大切な人を亡くした命日が近づくにつれ、不安な念や後悔の念が湧いてきて、気持ちが落ち着かなくなるという、身体の自然な反応です。

2014年1月10日時点での、東日本大震災で亡くなった人の数は、15,884人(他、行方不明者が2,640人)。3月11日には、かかわりのあった人すべてが、同時に命日を迎えます。

■大切な人を亡くした方へ

命日が近づくにつれ、普段よりたくさんの、故人への気持ちが湧き出るかもしれません。

「なんであの時、そばにいてあげられなかっただろう」
「なんでケンカしたまま、謝らずにお別れしちゃったのだろう」
「どうして、私を置いていってしまったの?」
「3年間、私はこんなに一人で苦しんできたのに、周りの人にはこの苦しみは分からない」

様々な、悲しみ、怒り、後悔の念が湧いてくるかもしれません。

また、そんな感情を持つ自分に対しても、さらに別の感情が湧いてくるかもしれません。

「もう3年も経ったのに、まだあの時のことを引きずっているんだな・・・ 一生、こんな気持ちで暮らしていくのか・・・」

という風に。

命日にこのような感情を引き起こされることは、大切な人を失った方なら誰しも起こり得ることで、決して異常な反応ではありません。また、一定の月日が経ったら無くなるというものでもなく、1〜2年で反応が無くなる方もいれば、数十年続く方もいます。

それは個人差なので、命日反応がずっと続く方が「弱い人」や「悲しみの大きな人」で、無くなる方が「強い人」や「悲しみの小さな人」というわけではありません。

(大切な「人」ということで書きましたが、「ペット」や「家畜」、「住んでいた家」「仕事」等を失った喪失感に対しても、同じことが言えます。個人差であり、本人と無くしたものとの関係次第なので、「ペットを亡くしたくらいでこんなに悲しむなんて・・・」と思わなくても大丈夫です)

もうすぐ震災から3年を迎えるにあたり、いつもとは違う自分になってしまった時、動揺してしまった時は、そうなってしまう自分を認め、許し、受け入れてみても良いかもしれません。

悲しんだり、怒ったりして良いんです。泣きたいなら泣いて良いんです。だってそれは、自然に湧いてくる感情なのだから。自分にとって、それだけ大切なものを失ったのだから。

もし、仕事中や運転中に、ふと強い感情が襲ってきたら、少し休んで、ふぅっとため息をついたり、深呼吸をしたり、(環境が許せば)叫んだりしても良いかもしれません。

「こうすれば良い」という決まった答えがあるわけではないので、自分に向いたやり方があれば良いと思います。

誰かと一緒にいた方が安心という人もいれば、一人になりたい人もいるでしょう。

ただ、不安な気持ちの時に、そばに誰かがいてくれるのは安心材料になりやすいので、信頼できる人と一緒に過ごすことを、選択肢として考えておくのは良いかもしれません。

湧き出てきた気持ちを、誰かに話したり、文章にしたりして、「言葉」に変えるのも、もしかしたら有効かもしれません。

■大切な人を失った人を支えたい方へ

自分自身が、大切なものを亡くしたわけではないけれど、身近にそのような人がいて、支えになりたいと思った時。いったい何ができるのか。

それは、「寄りそう」ことだと思います。

命日を迎え、悲しみや怒り、不安な気持ちを感じている人がいたら、ただそばにいる、一緒にご飯を食べる、話を聴く。それだけで安心できることもあります。

命日反応が出ている方が、その時の気持ちを素直に表に出すとは限らないので、なかなか気が付きにくい、対応がしにくいかもしれません。でも、そういう時に、こちらからあれこれ詮索する必要はなく、自然に過ごしている中で異変を感じたら「大丈夫?」「何かあったの?」と、少し声をかけるくらいの気構えで良いと思います。

逆に気をつけたいのは、
「もう3年も経ったんだし、そろそろ前を向いていこうよ!」とか、
「いつまでも引きずっても、●●ちゃんは喜ばないよ」とか、
「元気だそうぜ!」とか、
励ましたりすることです。多くの場合は、余計なおせっかいになるので控えましょう。
(もちろん、前向きにがんばりたいという人がいたら「私も一緒にがんばるよ!」「応援するよ!」なんてのはOKでしょう)

基本的には、悲しみたい人には悲しませて、怒りたい人には怒らせてあげる、そっとして欲しい人はそっとしておくのが、親切な関わり方と思います。

ちなみに、ここでイメージしている「そっとしておく」のは「放っておく」のとは違って、「必要ないなら近づかないけど、必要ならそばにいるよ」という暖かい感じです。

あとは、津波の映像等を見たりするのも、自分個人で見る分には自由ですが、周りの環境も考えて、辛さを感じる人がいないかどうか等も、考慮したいところです。

■あとがき

震災から3年を迎えるにあたり改めて、自分が葬儀の仕事を辞めて、東北にかかわりたいと思った原点を思い返してみました。それは、喪失感を抱えた人に寄りそいたいという気持ちでした。

復興を目指してビジョンを描き、客観的な事実・データを検証しながら、次のアクションを起こすことは絶対に必要だし、自分もやっていきますが、前向きな気持ちだけではなく、1人1人の気持ちに寄りそう、立ち止まってみる。そんなことも大切にしたいと思います。

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この記事の下書きにもなっている、私自身の命日反応(母の死後3年目)の話はこちらです。
「新春に思うこと」
http://ogasawarahayato.com/2011/01/04/shinshun

つくば国際大学医療保健学部教授である高橋聡美先生のブログも参考にさせていただきました。
「命日反応」
http://blog.canpan.info/satomilab/archive/250

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シェアハウス「ぴーなっつ社宅」を解散しました。4月から郡山でシェアする仲間を募集します。

2012年の8月から約1年半暮らした郡山のシェアハウス「ぴーなっつ社宅」を、先週、引き払いました。

※正式な名前など特にないのですが、立地がぴーなっつに近く、ぴーなっつ関係者が入れ替わり立ち代わりで住んでいたので、便宜的に住人同士は「ぴーなっつ社宅」と呼んでいました。

住んでいた3人の内、一人は新たな挑戦のために石川県に引越し、一人は復興応援隊として田村市の仮設住宅に引越し、自分はとりあえず仮住まいとして知人のアパートに居候させてもらっています。

家賃42,000円の狭い3DKで三人ぐらしという環境。色々とケンカもしつつ、夜通し何度も語り、思い出も多くできました。

↑日常の1枚。(3人の集合写真がなかった・・・)

シェアハウス生活はこれで3件目ですが、まったく価値観の違う他人との生活から学んだこと、家族のような友達が増えるっていうのは、一生の財産です。

↑これは、郡山に来る直前まで東京の友人4人で住んでいた西麻布の一軒家。ここで出会った3人にも、ものすごい影響受けました。(今も受け続けています)

大前研一氏は、人生を変えるには、

1.住む場所を変える
2.付き合う人を変える
3.時間の使い方を変える

の三つの方法しかないと言っているそうです。

他にもっと方法はあるだろうとも思いますが、この三つの要素全てを満たす「シェアハウスへの引っ越し」は、やはり人生における事件です。

もうちょっと事件を起こしてみたいので、今は、知人の家に居候をさせてもらっていますが、4月頃から、また新たにシェアハウスを始めたいなーと思っています。

理想的には、6人くらいの性別・年齢様々なメンバーで、市内外の人の交流拠点になるような、大きな一軒家など借りれたらなと思っています。郡山市内で、家賃は1人3万以内にできたら良いな。

でも、理想は理想として、出会った人と相談しながらやっていこうかなーと思いますので、興味のある方、シェアハウスに向いた物件に思い当たるフシがある方、ぜひご連絡ください(・ω<)

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※中止【2月9日(日)】「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」@コラッセふくしま

※本イベントは、大雪による各交通機関への影響を考慮し、中止となりました。
日程を改めての実施も現在、検討中ですので、決定した際に改めてお知らせさせていただきます。
ご来場を予定されていた皆様には誠に申し訳ございません。

明日、こちらのイベントにてお話させていただきます。

喪失(グリーフ)を抱えた方に寄りそうことは、自身にとってのライフワークです。このような場でお話をする機会をいただけることに感謝します。

西田先生のお話やその後の分科会など、内容も充実しているので、「大切な何かを無くした人に寄りそうこと」に関心のある方は、ぜひお越しください。

「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」
公式ページ:http://www.cgss.jp/1305

日時:2014年2月9日(日)13時〜16時30分

会場:コラッセふくしま 5階研修室A・B
(地図→http://goo.gl/maps/VVzz8

定員:90名

参加費:無料

内容:
13:00〜13:45 子どもたちの喪失体験を理解する(NPO法人子どもグリーフサポートステーション 西田正弘)
13:45〜14:00 喪失体験をした子どもを持つお母さんのお話
14:00〜14:20 震災から3年目を迎える福島の子どもたち(東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口 中鉢博之氏)
14:20〜14:40 子どもたちの声・寄りそう大人の役割(チャイルドラインこおりやま 小笠原隼人氏)
14:50〜15:10 質疑応答
15:30〜16:30 分科会

分科会内容:
■分科会A:子どもを持つ保護者の会
お子様を持つ保護者の方の分科会です。気軽におしゃべり感覚で、子育ての悩み、子どもに関する心配事などを共有しましょう。0歳〜高校生までのお子様のいる保護者の方が対象です。

■分科会B:大切な人を亡くした子どもをもつ保護者の会
死別による喪失体験をしたお子様をもつ保護者の方の分科会です。配偶者を亡くした親同士で、子育ての悩みや自分の気持ちを語り合い、わかちあう場です。
0歳〜高校生までのお子様のいる保護者の方が対象です。死因は問いません。

■分科会C:子どもに関わる支援者の会
教員、行政関係、子ども支援団体、ボランティアなど、子どもと関わる現場にいる方の分科会です。
子どもたちとの関わりにおける悩みや、活動のなかで感じていることなどを共有します。

■分科会D:子どものグリーフサポートファシリテータープチ養成講座
喪失体験をした子どもを支援するボランティア(ファシリテーター)の養成講座を体験いただけます。
子どもと一緒に遊び、子どもの「あのね」を聞ける人になるためのスキルを、グループワーク形式で学びます。

主催:NPO法人子どもグリーフサポートステーション
協力:東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口、チャイルドラインこおりやま
後援:福島県、福島県教育委員会、福島市、福島市教育委員会、ちるさぽ☆FUKUSHIMA

子どもプログラム同時開催
講演会中、小学生までのお子様を対象に、子どもプログラムを開催します。
保護者の方が講演会に参加される間、スタッフや他のお友達と一緒におもちゃやゲームで楽しく遊んでいただけます。
子どもプログラム参加をご希望の場合は、申込時にお子様のお名前・年齢・性別をお知らせください。

参加申込み方法
①お名前 ②お電話番号 ③ご職業・ご所属 ④分科会参加・不参加 ⑤希望分科会(参加の場合)
以上を明記のうえ、メール、FAX 、電話のいずれかにてお申し込みください。

申込・問合せ先
電話:022-796-2710(平日10〜17時)
FAX:022774-1612
メール:info@cgss.jp
申込フォーム:http://kokucheese.com/event/index/125048/

申込締切:2月3日(月)
※席にまだ余裕がございますので、2月7日(金)までお申込を受け付けます。また、当日参加も可能です。
ぜひご参加ください。

※メールでお申込をされた方には申込完了の返信を差し上げていますが、設定によりメールの返信がブロックされてしまう場合があります。ブロックの設定をされている方は、info@cgss.jpからのメール受信を許可していただけますようお願いいたします。

(チラシ表)

(チラシ裏)

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【無料】2/23(日)日帰りバスで東京のメディアフォーラム「震災報道を考える」へ行こう【福島の大学生・若手社会人向け】

「フクシマ論」や「ホンマでっか!? TV」で有名な若手社会学者の開沼博さんより、東京で開催するメディアフォーラムに行く、日帰りバスツアーのご案内をいただきました。

■ 開催概要 ———————————————————–

【 タイトル 】 朝日新聞×テレビ朝日 第3回 メディアフォーラム「震災報道を考える」
【 日 時 】 2014年2月23日(日)14:30~17:30(開場 14:00)
【 場 所 】 浜離宮朝日ホール・小ホール(朝日新聞東京本社 新館2階)
【 コーディネーター 】 池上 彰 (ジャーナリスト)
【 パネリスト 】 藍原 寛子 (ジャーナリスト 元福島民友新聞記者)
        開沼 博 (社会学者 福島大学特任研究員)
        渥美 好司 (朝日新聞 福島総局長)
        松井 康真 (テレビ朝日 報道局社会部記者)
【 取材報告 】 大月 規義 (朝日新聞 福島総局記者)
       隅田 繁 (テレビ朝日報道局 社会部デスク)
【 進 行 】 下平 さやか (テレビ朝日アナウンサー)
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バスツアーの行程は以下の通りです。

・8時か9時頃 福島駅前を出発(途中、郡山駅前で参加者拾う)

・フォーラム参加

・18時頃 東京を出発

参加費:無料
特典:昼食と夕食のお弁当つき

※詳細は参加者に後ほど連絡

昨年8月に復興塾のツアーで一緒にチェルノブイリにも行った際、開沼さんも同行されましたが、質問をする際の視点や、物事の見方がとても鋭い方だと感じました。自分は、割とノリと勢いで行動するタイプなので、ガッツリ物事を深く考える開沼さんと一緒にいることで思考が刺激されてます。(とても同い年と思えないです)

主催者サイドとして、学生や若手社会人にもぜひ参加をして欲しいということで、今回の無料ツアーが組まれたそうですが、学生さんなど、特に良い機会になると思います!

バスツアーで参加希望の方は、公式サイトからの申込みではなく、個別でogasawaraman@gmail.com(←@を小文字にしてください)までご連絡ください。

席数限定なので、埋まってしまったらご容赦を。私も今のところ参加予定です。

フォーラム自体は、どなたでも参加できますので、ツアー参加でなくとも関心のある方は、公式サイトからお申込みください。

開沼さん著書

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都知事選も盛り上がってるけど、明日は喜多方市長選に注目。新人、浅見あきひろさんの「なつかしいけど新しい」まち作りを応援します。

明日は喜多方市長選・伊達市長選の投票日です。

喜多方市は、新人の「浅見あきひろ」さんと現職「山口信也」さんの一騎打ちですが、個人的に浅見さんを応援しています。

昨年2月、ふくしま人図鑑で星 久美子さんの取材をさせてもらった際、取材場所への道中で浅見さんのところに連れて行っていただき、味噌作り、みりん作りなどを一緒に体験させてもらい、浅見さんのお嬢さん二人とも、松ぼっくりの投げ合いなどをして、楽しく過ごさせてもらいました。

味噌作りをする浅見さんとお嬢さん二人

グローバルに活躍するサラリーマンの生き方から方向を変え、喜多方にIターンをして、自然との新たな形の共生を目指す浅見さんとお話をしながら「素敵な農家さんだなー」という印象でお別れしたのですが。。。

そんな浅見さんが、昨年末、市長選出馬表明をすると耳にして、びっくり。そしてホームページを見て応援しようと思いました。

公式サイトに載っている浅見さんの構想、「”なつかしいけど新しい”まち作り」。とても分かりやすくて素敵です。

喜多方に住んでいない方にも、今、福島県の喜多方市でこんなことを考えている人がいる、市長選に臨んでいるということを、ぜひ知っていただきたいです。

今の社会の問題点

社会は「成長・拡大」から「緩やかな成長・成熟」の時代へ。

日本全体の人口は減少を始め、人口バランスが崩れてきている。

農林業が弱体化している。

商業が弱体化している。

工業が空洞化している。

化石燃料が高騰している。依存しすぎている。

人同士のつながりが薄れてきている。

人と自然とのつながりが薄れてきている。

社会が高度複雑化している。
 
問題を解決するには

対処方法ではなく、根本的な部分にメスを。50年後の未来を見据える。50年後もいまのような美しい田園風景、暮らしが残っている地域を目指す。

喜多方市も急激に人口が減っていきます。2005年56,396人、高齢化率29.5%⇒2035年39,847人、高齢化率40.2%(国立社会保障・人口問題研究所 平成20年発表)

「公私二元論」から「相関三元論」へ。⇒「公」「民の公共」「私的領域」のうち、「民の公共」の部分をいかに市民と連携し、強化するか。

考え1 多様な農業の推進

大規模化効率化を目指す農家への助成と同時に、条件不利地での農業も推進する。(喜多方版中山間直接支払、農地・水)新規就農支援も多様性を持たせ、小規模農業についても支援する。

【場と役割対象者】 農業者・新規就農希望者・市民全般

【期待できる効果】 耕作放棄地の減少、とくに条件不利地で期待。新規就農者増加。農の多様性。農村景観の維持。
 
考え2 バイオマス、小水力の積極利用推進、民間との連携

喜多方市版「再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例」をつくる。

先行する地域の電力会社と連携し、直接電力購入契約などを検討する。

公共施設に積極的に薪ボイラーなどを導入する。

また山間部の小河川に小水力発電適地がないか調査し、導入の可能性を探る。

【場と役割対象者】 とくに自然資源に恵まれた山間地域の市民

【期待できる効果】 地域資源、特に森林の間伐や更新、それに関わる雇用が生まれ、お金が地域内に循環する。森林が健全な状態で保全される。
 
考え3 市立大学(市民大学院と青空大学院)と、エコ・ミュージアム

地域の伝統文化や工芸、技術などの「文化資本」を継承するための学び場

また地域で受け継がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境を、総体として永続的な(持続可能な)方法で研究・保存・展示・活用

【場と役割対象者】 地域のお年寄りや職人、農家など市民全般

【期待できる効果】 地域資源の掘り起し、お年寄りの生きがい→医療費削減、景観の維持、地域文化の継続、地場産業の人材育成・強化

先行例:山形県朝日町エコミュージアム
 
考え4 地域づくりに山都スタイル導入 中間支援組織(NPO)支援

各地域に「コミュニティカフェ」「シェアハウス」をつくる。

スタッフに「地域おこし協力隊」を配置。「集落支援員」を増強し、各組織所属に。

シェアハウスにはシェアカーを配置(学生の移動手段)。

【場と役割対象者】 若者(地域づくりなどを学んできた学生、田舎暮らし志望の若者など)市民全般

【期待できる効果】 若者定住促進、農都交流人口増大、地域内交流人口増大、地域資源の掘り起し、市財政の支出軽減、多様な福祉
 
考え5 人生全般の社会保障制度の充実

今までのシステムは老後に重点、しかしそれは「拡大・成長」が前提。緩やかな成長の時代では年金などの運用が難しくなると同時に、人生前半の社会保障ともいうべき「教育を受ける権利」がないがしろにされている。その格差を是正するために喜多方市ができることは?

希望すれば学べる環境つくりと「生きる力」「人間力」を養う教育の両面。

【例えばお年寄りと若者の融合】

学校と老人福祉施設の併置。今後少子化は進み、さらに小学校が統廃合される可能性あり。単純に統廃合するのではなく、小規模校を残したまま空きスペースに老人福祉施設を併置。子供とお年寄りが同じ場所にいることで総合的な教育と福祉が可能になるはず。
 
考え6 地域外から人が来る 地域でお金が循環する仕組み作り

新しいツーリズムの提唱。市民はもちろん、外の人たちも参加し、ともに作り上げていく仕組みをつくり、新風とリピーターを呼び込む。「なつかしい未来をつくり隊」キーワードは地域貢献。

懐かしいけど新しいまちづくり、美しい田園風景の維持、魅力的な人と出会う場つくり

【場と役割対象者】 市民全般、市民以外の人

【期待できる効果】 コアな観光客・リピーターの増加、中心市街地の活性化、農業インフラの維持、地場産業の活性化

 
震災後、福島県の首長選挙は、年末の相馬市長選、年始の南相馬市長選で現職が再選されるまで、福島市、郡山市、いわき市、富岡町、二本松市、広野町と現職は6連敗でした。

大まかな傾向としては、震災・原発事故後に県民が抱えている不安・不満から、新しい首長への期待が高まりやすい状態になっていることが伺えます。

現職の山口さんの政策・実績をしっかりと見たわけではないため、第三者目線での公平な比較ではありませんが、あくまで個人の主観的な気持ちとして、浅見さんが喜多方市から社会に起こす変革・夢を応援したいと思っています。

※本記事記載の内容は、筆者個人の思想・感情に基づく見解であり、所属団体を代表するものではありません。

浅見 あきひろさん公式サイト
http://asamiakihiro.com/

浅見さん著書

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