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2014年3月のアーカイブ

4月19日-20日「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」を開催します

2月9日(日)に大雪で流れてしまった講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」ですが、4月19日(土)、20日(日)に日を変えて行うこととなりました。

今回は、講演会だけでなく、「喪失体験をした子どもたちによりそうファシリテーター研修会」を2日間かけて行います。

同じ内容を、一昨年にいわきで開催して、私も参加しましたが、年齢・性別問わずどんな人でもウェルカムで、楽しく参加できましたよ。

研修が終わって体制が整えば、福島(中通り中心)でも、喪失体験をした子どもたち向けに、定期的にワンデイプログラムも行いたいと思っています。

仙台でのワンデイプログラムにも以前に参加しましたが、その時は、子どもとサッカーしたり、追いかけっこしたり、動きっぱなしでした。運営者もみんな良い人で仲良く、楽しかったです。

継続して関われるかどうか分からないという人も、子ども好きな方、喪失体験を抱えた方へのよりそいに関心のある方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください。

ちなみに、前回、大雪でイベントが中止になった時には、残念な気持ちがありながら、どこか少しホッとしている自分がいました。

というのも、喪失というテーマで人前で何かを話す時には、どうしても自分自身の体験を外すことはできず、それは何回やっても慣れなくて、毎回、ものすごく緊張するから。毎回、自分自身の正直な気持ち、深い部分で何を感じているのか、真摯に向き合わないといけないから。

でも、時々そうやって真摯な自問自答をする機会がもらえるのは、ありがたいことです。

喪失体験を「乗り越えた人」として話すのではなく、現在進行形で喪失体験をしている人として、良い意味で、自分に緊張感を持たせて臨みたいと思います。

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(以下、公式サイトより引用)

2014年2月9日、福島市にて講演会「喪失体験をした子どもたち」を開催予定でしたが、当日の大雪により、やむなく中止とさせていただきました。その後、開催のご要望を多くいただいたため、日程を改め、内容に若干の変更を加えて、4月に再度開催させていただくこととなりました。

前回参加予定だった方も、そうでない方も、ぜひお越しください。

講演会後には、ファシリテーター研修会も開催いたします。
今後福島県内で子どものグリーフサポートに関わるファシリテーターを募集いたしますので、こちらもぜひご参加ください。

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講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」

日時:2014年4月19日(土)10時〜12時30分 (受付9時30分〜)

会場:福島テルサ 3階「あづま」
(地図→https://goo.gl/maps/HyvW6

定員:60名

参加費:無料

内容:
10:00〜10:50 子どもたちの喪失体験を理解する(NPO法人子どもグリーフサポートステーション 西田正弘)
10:50〜11:00 休憩
11:00〜11:30 震災から3年目を迎える福島の子どもたち(東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口 中鉢博之氏)
11:30〜12:00 子どもたちの声・寄りそう大人の役割(チャイルドラインこおりやま 小笠原隼人氏)
12:00〜12:30 質疑応答

主催:NPO法人子どもグリーフサポートステーション

協力:東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口、チャイルドラインこおりやま
後援:福島県、福島県教育委員会、福島市、福島市教育委員会

参加申込み方法

①お名前 ②お電話番号 ③ご職業・ご所属
以上を「福島講演会参加希望」と明記のうえ、メール、FAX 、電話、申込フォームのいずれかにてお申し込みください。

申込・問合せ先
電話:022-796-2710(平日10〜17時)
FAX:022774-1612
メール:info@cgss.jp
申込フォーム:https://ssl.kokucheese.com/event/entry/156854/

※メールでお申込をされた方には申込完了の返信を差し上げていますが、設定によりメールの返信がブロックされてしまう場合があります。
 ブロックの設定をされている方は、info@cgss.jpからのメール受信を許可していただけますようお願いいたします。

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ファシリテーター研修会

講演会後、19日午後〜20日にファシリテーター(ボランティア)研修会を開催いたします。
研修会では、喪失体験をした子どもをサポートするための知識と、寄りそうためのスキルを学びます。
よろしければぜひご参加ください。

2014年度より、福島県内で子どものグリーフサポートプログラムを開始する予定です。
ファシリテーターとして、喪失体験をした子どもへのグリーフサポート活動に参加してみませんか。

※ファシリテーター研修会に参加される方は、19日の講演会への参加が必須です。

日時:4月19日(土)13:30〜16:30
   4月20日(日)10:00〜16:00 2日間

会場:福島テルサ 4階「つきのわ」 ※講演会とは会場が別です。ご注意ください。

定員:30名 ※要申込 4/15締切

参加費:一般4,000円 学生3,000円(テキスト代含)

参加方法:講演会の申込時に、「ファシリテーター研修会参加希望」とお伝えください。

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facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/733709133320233/

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チラシ

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私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント

「ふくしま復興塾」が、第2期塾生を募集中です。(締切は4月7日)

私は第1期に参加をして非常に良かったと思えたので、第2期で入塾を検討している方向けに、イチ受講生としての感想を残したいと思います。

ちなみに、明日は、東京で説明会がありますので、東京近郊の方はそちらもぜひチェックしてみてください。

ふくしま復興塾 第九回入塾説明会
・3/30(日)14:30~16:00
・東京都国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟108
 (東京都渋谷区代々木神園町3-1)

説明会申込ページ:http://fukushima-fj.com/entry01

説明会を逃してしまった方は、schooで過去の「ふくしま復興塾」関連の授業を無料で見れます。

第一回目:3/6 放送【みんなで福島の今、そして未来に向き合おう
第二回目:3/14放送【次世代リーダーが伝える福島の現状:子ども編
第三回目:3/21放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:コミュニティ編】 ※録画放送準備中
第四回目:3/28放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(前編)】 ※録画放送準備中
第五回目:4/4 放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(後編)】 

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【ふくしま復興塾とはなんぞや】

そもそも、「ふくしま復興塾」って何? という方がほとんどかもしれませんが、

すごく簡単に言えば、「復興への志と覚悟を持つ、20〜30代の若もの向けリーダー育成プログラム」であり、「現代の松下村塾」です。(もちろん松下村塾を名乗るほどの実績はまだまだ出せていませんが、将来、振り返った時にそう呼ばれるものを創ろうという意気込みで)

詳しくは、公式ページの「設立の背景」などをご覧ください。

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【参加を勧める5つの理由】

さて、タイトルにあるように「参加を勧める5つの理由」について書いてみようと思います。

1.「ふくしま復興」にかかわる社会的意義と、個人的意義の接合点が見つかる。

「ふくしま復興」というテーマは、塾生全員にとって共通であると同時に、そのテーマの動機となる理由は人それぞれです。

復興塾では、「なぜ、人類にとって福島の復興が重要なのか」という大枠での意味と、「なぜ、私がふくしまの復興をするのか」という個人的な意味の交わる点を全員が考えました。

原発事故とその対応が人類の歴史にとってどんな意味があるのか、また、課題先進地である福島で事業を起こすことが、社会的にどのような意味を持つのかということを、社会学的・哲学的な観点から学ぶ講義は、非常に刺激的でした。

一方、上辺の理想論だけではなく、きちんと地に足のついたプロジェクト立案ができるよう、自分自身の価値観の見つめなおしも並行して行うことで、本当に「やりたい」と思えるプロジェクトを考えることができた人が多かったと感じます。

第1期では、明治維新の立役者の一人で木戸孝允の子孫である木戸寛孝さんから、明治維新になぞらえたふくしま復興の歴史的意義を語ってもらいましたが、今年のプログラムでは、どのようになるのか興味津々です。

2.最前線で奮闘している様々な仲間と出会える。

受講生の状況は様々で、実際に事業を起こしている人もいれば、学生もいますが、多くの人がそれぞれの前線で奮闘されていました。県内で既にチャレンジをしている人と定期的に会えるのは、それだけで自分のやる気に繋がりました。

例えば、組織の代表をされている方では、

松本丈さん(株式会社夜明け市場取締役)
菅家元志さん(株式会社プレイノベーション代表取締役)
谷津拓郎さん(株式会社IIE代表取締役)
馬場大治さん(株式会社concept village代表取締役)
片貝英行さん(NPO法人キッズドア事務局長)

なども、第1期のメンバーで、それぞれの方から色々と学ばせてもらいました。

他にも、県庁や大企業など、様々な業種から塾生が集まり、普段の自分の業務領域、交友範囲では交わることの少ない人との出会いがありました。

起業家もいれば公務員もいれば、団体職員もいるという環境で、お互いの学び合いや、コラボレーションも多く生まれました。

さらに言えば、福島県は、北海道・岩手につぐ、全国で3番目に広い都道府県です。面積だけでいうと、東京・神奈川・千葉・埼玉を合わせた大きさよりも広い。そんな広い福島各地のプレイヤーが一同に会せる機会は貴重です。それぞれの地域加えて、毎回、東京や宮城など、県外からわざわざ参加しに来る方も、去年は数名いました。(今年もいるでしょう)

3.強力なメンター陣がいる。

福島出身の起業家や専門家など、強力な発起人・メンターがサポートしてくれます。

山田純さん(クアルコム特別顧問)
木幡仁一さん(木幡仁一税理士事務所代表取締役税理士)
高橋仁さん(ジン・コーポレーション代表取締役)
上昌広さん(東京大学医科学研究所特任教授)
佐藤恵一さん(東和株式会社代表取締役社長)
加藤博敏さん(株式会社ピーエイ代表取締役社長)
丹波史紀さん(福島大学准教授)

などは、講義や飲み会などもちょこちょこ顔を出してくれて、いつでも協力するというサポーティブな姿勢でかかわってくれていました。

実際に、個別にプランを叩いてもらっている塾生も何人もいました。(ただ、発起人の皆さんからすると、「もっと俺たちを本気にさせて欲しい」と、物足りなさを感じていたようです)

4.若手(20〜30代)中心である。

復興に向けては、若手もベテランも関係なく、様々な世代が手を取り合って協力することが必須でしょう。しかし、若手同士というのは、境遇や課題が似通っていたりして、同世代の繋がりは、お互いを励ましたり、研鑽し合うライバルとして、非常に有益なものと思います。普段、自分が活動しているフィールドでは、なかなか同世代の仲間が少ないという人には特に意義深いポイントではないでしょうか。

5.卒業生コミュニティとの繋がりを持てる

今回は第2期の募集をしていますが、もちろん、1期生と2期生の交流の機会はありますし、個別での事業連携などもそこから生まれる気がします。復興塾というコミュニティに加わることで、復興塾が存続する限り、志ある仲間が増え続けるでしょう。 自分自身も、2期生以降の皆さんと積極的に関わりたいと思っています。

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【参加を後悔しないための3つのポイント】

上記のように、良いところがたくさんの「ふくしま復興塾」ですが、万人にお勧めできるというわけではないので、参加後に後悔しないための3つのポイントも合わせて書いておきます。

1.受け身だと得られるものが少ない。

講義では様々な講師から役立つ話が聞け、他の受講生からは刺激をもらうことができると思います。
しかし、とりあえず毎回講義を受けて、話を聴くだけでは、自分のプロジェクトは一向に進まず、時間とお金の無駄になる可能性があります。カルチャースクール的なノリで受講すると後悔するでしょう。

逆に、自分から何かを生み出したい、講義で足りないものは自ら補うという意識で参加をすると、多くの機会を得られると思います。

2.プログラムが流動的で、やることが変わる可能性がある。

昨年度は、受講生のその時の状況や意見を取り入れながら(時には激論をしながら)、塾のプログラム内容が流動的に変わっていきました。

プロジェクト立案そのものも、メンターからフルボッコにされて何度も作りなおした方もいました。

今年は2度目ということもあり、比較的に変化の要素は少ないとも思われますが、それでもすべてが予定通りということはないかと思います。

レストランで注文していた料理と違うものがきて「ふざけるな!」と怒り出す人は向いていないかもしれません。

逆に、予測していなかった状況を楽しめる人には向いているでしょう。

3.時間を拘束される

毎回の講義に参加する時間を捻出するのもなかなか大変でしたが、講義への参加に加えて、プロジェクト立案やチームへのミーティング、調査やインタビューなどもありました。

活動への参加頻度は人それぞれですが、講義の時間以外は確保できないという方には向いていないかもしれません。
また、既に自分がふくしま復興のためにやりたいことが明確で、24時間フルコミットしている人も、向いていないかもしれません。

でも、自分の空き時間をうまくマネジメントできる人。講義以外の時間も、自分のためだと思って創れる人。自分の仕事とうまく連動させて塾の活動にも取り組める人などには、それほど苦にならないかもしれません。

以上が、私が感じる後悔しないためのポイント3点です。

これらは、自分自身が参加してリアルに戸惑ったところなのですが、自分の想定が甘かったというだけで、元々、覚悟を持って参加をしている人は、問題にならないかと思います。

最終的にプラスにできるかどうかは自分の気持ち次第で、主体的に参加をしていた人は、やはりその分だけのものを得たでしょうし、そうでない人はそれなりにという感じだと思います。(大学のゼミでも組織内の仕事でも、なんでもそうだと思いますが)

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私自身は、塾生の中ですごくがんばった人というわけでもなく、主体性が足りなかったと反省多々なのですが、多くの方に知ってもらいたい素晴らしい場なので、ご紹介させていただきました。

【参考】
ふくしま復興塾公式サイト

東北復興新聞:「ふくしま復興塾」1年目の総決算 若き復興リーダー育成の成果を問う

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3.11の前に書いておきたい「命日反応」のこと。「受け入れる」ことと「寄りそう」こと。

  • 投稿者: hayato
  • 2014年3月9日 7:40 PM
  • 未分類

あと1日とちょっとで、東日本大震災からちょうど3年を迎えます。

それぞれの人が、それぞれの気持ちでこの日を迎えると思いますが、役に立つ人がいるかもしれないと思ったので、「命日反応」について書いておきます。

「命日反応」というのは、大切な人を亡くした命日が近づくにつれ、不安な念や後悔の念が湧いてきて、気持ちが落ち着かなくなるという、身体の自然な反応です。

2014年1月10日時点での、東日本大震災で亡くなった人の数は、15,884人(他、行方不明者が2,640人)。3月11日には、かかわりのあった人すべてが、同時に命日を迎えます。

■大切な人を亡くした方へ

命日が近づくにつれ、普段よりたくさんの、故人への気持ちが湧き出るかもしれません。

「なんであの時、そばにいてあげられなかっただろう」
「なんでケンカしたまま、謝らずにお別れしちゃったのだろう」
「どうして、私を置いていってしまったの?」
「3年間、私はこんなに一人で苦しんできたのに、周りの人にはこの苦しみは分からない」

様々な、悲しみ、怒り、後悔の念が湧いてくるかもしれません。

また、そんな感情を持つ自分に対しても、さらに別の感情が湧いてくるかもしれません。

「もう3年も経ったのに、まだあの時のことを引きずっているんだな・・・ 一生、こんな気持ちで暮らしていくのか・・・」

という風に。

命日にこのような感情を引き起こされることは、大切な人を失った方なら誰しも起こり得ることで、決して異常な反応ではありません。また、一定の月日が経ったら無くなるというものでもなく、1〜2年で反応が無くなる方もいれば、数十年続く方もいます。

それは個人差なので、命日反応がずっと続く方が「弱い人」や「悲しみの大きな人」で、無くなる方が「強い人」や「悲しみの小さな人」というわけではありません。

(大切な「人」ということで書きましたが、「ペット」や「家畜」、「住んでいた家」「仕事」等を失った喪失感に対しても、同じことが言えます。個人差であり、本人と無くしたものとの関係次第なので、「ペットを亡くしたくらいでこんなに悲しむなんて・・・」と思わなくても大丈夫です)

もうすぐ震災から3年を迎えるにあたり、いつもとは違う自分になってしまった時、動揺してしまった時は、そうなってしまう自分を認め、許し、受け入れてみても良いかもしれません。

悲しんだり、怒ったりして良いんです。泣きたいなら泣いて良いんです。だってそれは、自然に湧いてくる感情なのだから。自分にとって、それだけ大切なものを失ったのだから。

もし、仕事中や運転中に、ふと強い感情が襲ってきたら、少し休んで、ふぅっとため息をついたり、深呼吸をしたり、(環境が許せば)叫んだりしても良いかもしれません。

「こうすれば良い」という決まった答えがあるわけではないので、自分に向いたやり方があれば良いと思います。

誰かと一緒にいた方が安心という人もいれば、一人になりたい人もいるでしょう。

ただ、不安な気持ちの時に、そばに誰かがいてくれるのは安心材料になりやすいので、信頼できる人と一緒に過ごすことを、選択肢として考えておくのは良いかもしれません。

湧き出てきた気持ちを、誰かに話したり、文章にしたりして、「言葉」に変えるのも、もしかしたら有効かもしれません。

■大切な人を失った人を支えたい方へ

自分自身が、大切なものを亡くしたわけではないけれど、身近にそのような人がいて、支えになりたいと思った時。いったい何ができるのか。

それは、「寄りそう」ことだと思います。

命日を迎え、悲しみや怒り、不安な気持ちを感じている人がいたら、ただそばにいる、一緒にご飯を食べる、話を聴く。それだけで安心できることもあります。

命日反応が出ている方が、その時の気持ちを素直に表に出すとは限らないので、なかなか気が付きにくい、対応がしにくいかもしれません。でも、そういう時に、こちらからあれこれ詮索する必要はなく、自然に過ごしている中で異変を感じたら「大丈夫?」「何かあったの?」と、少し声をかけるくらいの気構えで良いと思います。

逆に気をつけたいのは、
「もう3年も経ったんだし、そろそろ前を向いていこうよ!」とか、
「いつまでも引きずっても、●●ちゃんは喜ばないよ」とか、
「元気だそうぜ!」とか、
励ましたりすることです。多くの場合は、余計なおせっかいになるので控えましょう。
(もちろん、前向きにがんばりたいという人がいたら「私も一緒にがんばるよ!」「応援するよ!」なんてのはOKでしょう)

基本的には、悲しみたい人には悲しませて、怒りたい人には怒らせてあげる、そっとして欲しい人はそっとしておくのが、親切な関わり方と思います。

ちなみに、ここでイメージしている「そっとしておく」のは「放っておく」のとは違って、「必要ないなら近づかないけど、必要ならそばにいるよ」という暖かい感じです。

あとは、津波の映像等を見たりするのも、自分個人で見る分には自由ですが、周りの環境も考えて、辛さを感じる人がいないかどうか等も、考慮したいところです。

■あとがき

震災から3年を迎えるにあたり改めて、自分が葬儀の仕事を辞めて、東北にかかわりたいと思った原点を思い返してみました。それは、喪失感を抱えた人に寄りそいたいという気持ちでした。

復興を目指してビジョンを描き、客観的な事実・データを検証しながら、次のアクションを起こすことは絶対に必要だし、自分もやっていきますが、前向きな気持ちだけではなく、1人1人の気持ちに寄りそう、立ち止まってみる。そんなことも大切にしたいと思います。

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この記事の下書きにもなっている、私自身の命日反応(母の死後3年目)の話はこちらです。
「新春に思うこと」
http://ogasawarahayato.com/2011/01/04/shinshun

つくば国際大学医療保健学部教授である高橋聡美先生のブログも参考にさせていただきました。
「命日反応」
http://blog.canpan.info/satomilab/archive/250

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