ホーム > 福島のこと
福島のことのアーカイブ
【住人募集中】シェアハウス『わげさこハウス@郡山』をオープンしました!
2月に、シェアハウス「ぴーなっつ社宅」を解散し、5月に、新しいシェアハウス『わげさこハウス』をオープンしました。
現在、住人2人なのですが、あと2〜3人の住人と、遊びに来る人を募集してます!
colishさんにも募集ページをアップしたのですが、そちらから内容を引用しつつ、オープンにあたっての想いを、写真を交えてご紹介。
■「わげさこ」=私の家においで!
「わげさこ」というのは、福島の方言で、
わ(=私の)
げ(=家)
さ
こ(=おいで)
↓
「私の家においで」
という意味です。
おもてなし大好きな住人が、外から来た人を喜んでお迎えするという気持ちで名づけました。
したがって、募集条件は1点のみ。
「おもてなしが好きな人」です。
■地域の内外の人が集い、何かが生まれる場所。
3階のリビングスペースを使って、パーティをしたり、会議をしたり、住人だけでなく、色んな人が利用できる場所にしたいと思っています。
現在は、毎週木曜日の夜に、ご飯会をしてます。
住むのに興味がある人も、1度、遊びに来てみたいという人も、木曜日ならだいたい誰かいる感じにしたいので気軽に来てください。
■物件は郡山駅から徒歩10分の一軒家。1階は三味線屋でした。
物件は、郡山駅の西口から徒歩10分。本町1丁目にある、3階建ての一軒家、5LDKです。
1階は、キッチン、フロ、トイレ、部屋1つ。
2階は、部屋4つとトイレ。
3階は、リビングと広いベランダ。
築37年という古い建物ですが、元々は、1階のお部屋が三味線屋さんで、今は空き部屋になっているので、ちょっとしたお店なんかもできそうです。
人をダメにするソファも完備しております。
家賃は、人数によって変動しますが、割り勘で1人あたり、1.5万円〜3万円(光熱水費など別)くらいです。
■現住人は、アラサー男性2名。二人ともIターンです。
2014年の5月から、アラサー男性2人で住んでいます。
私は、震災後の2012年8月に東京から引っ越してきて、地域の子育て支援NPOで働いています。
東京に住んでいた頃も含めると、シェアハウスに住むのは4回目の、シェア大好き人間です。
プライベートの活動として、「ふくしま人図鑑」というふくしまの魅力的な人を紹介するインタビューサイトを運営しながら、福島の魅力を外へ発信することにも取り組んでいます。
もう1人の住人は、今年の4月に関西から越してきて、まちづくりにかかわる郡山のNPOに勤めている男性です。
■みんな、友達を創りに、わげさこ!
私はまだ東京に住んでいた2012年の春、復興支援に精力的にかかわっている先輩と話す機会があり、「自分に復興のためにできることって何でしょうか?」と尋ねたら、「うーん・・・ そうだね。まずは、友達を創ったら良いんじゃない?」と言われました。
「え、そんなことで良いんですか!?」とその時は思ったのですが、今はそのことが最も重要なことのようにも感じます。
震災当時からしばらく、福島で起きている問題は、私にとって「他人ごと」でした。顔を思い浮かべることのできる人は一人もいなく、テレビやPCの向こうで起きていることにも、どこかリアリティを感じられずにいました。
それが、縁あって福島に遊びに来て、友達ができ、1人1人と関係が深まる中で、福島で起きていることがどんどんと「自分ごと」に変わっていきました。(そして、気づいたら引っ越していました)
放射能による健康被害の問題を始め、農業、教育、新エネルギー、伝統産業、地域コミュニティ、福祉、IT、etc…
様々な分野の社会課題・地域課題が、震災後に浮き彫りになりました。
それが顔の見えない誰かの問題だと、そこにどうかかわっていくのか、ちょっと実感がわきにくいかもしれません。でも、その課題で困っている人や、課題解決のために動いてる人と友達になれば、そこから見えてくることもあるのではないでしょうか。
もちろん、福島県の中の人と外の人という関係だけでなく、地域の中にいる人同士が、お互いをもっと知りあうことでも、見えてくることがたくさんあると思います。
わげさこハウスは、そんな「友達」を増やせる楽しい家にしたいと思います。
みんな、友達を創りに、わげさこ!
(追記)
勢いでホームページも創りました。
facebookページ共々、よろしくお願いします。
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
4月19日-20日「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」を開催します
2月9日(日)に大雪で流れてしまった講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」ですが、4月19日(土)、20日(日)に日を変えて行うこととなりました。
今回は、講演会だけでなく、「喪失体験をした子どもたちによりそうファシリテーター研修会」を2日間かけて行います。
同じ内容を、一昨年にいわきで開催して、私も参加しましたが、年齢・性別問わずどんな人でもウェルカムで、楽しく参加できましたよ。
研修が終わって体制が整えば、福島(中通り中心)でも、喪失体験をした子どもたち向けに、定期的にワンデイプログラムも行いたいと思っています。
仙台でのワンデイプログラムにも以前に参加しましたが、その時は、子どもとサッカーしたり、追いかけっこしたり、動きっぱなしでした。運営者もみんな良い人で仲良く、楽しかったです。
継続して関われるかどうか分からないという人も、子ども好きな方、喪失体験を抱えた方へのよりそいに関心のある方は、ぜひこの機会に参加をご検討ください。
ちなみに、前回、大雪でイベントが中止になった時には、残念な気持ちがありながら、どこか少しホッとしている自分がいました。
というのも、喪失というテーマで人前で何かを話す時には、どうしても自分自身の体験を外すことはできず、それは何回やっても慣れなくて、毎回、ものすごく緊張するから。毎回、自分自身の正直な気持ち、深い部分で何を感じているのか、真摯に向き合わないといけないから。
でも、時々そうやって真摯な自問自答をする機会がもらえるのは、ありがたいことです。
喪失体験を「乗り越えた人」として話すのではなく、現在進行形で喪失体験をしている人として、良い意味で、自分に緊張感を持たせて臨みたいと思います。
===================================
(以下、公式サイトより引用)
2014年2月9日、福島市にて講演会「喪失体験をした子どもたち」を開催予定でしたが、当日の大雪により、やむなく中止とさせていただきました。その後、開催のご要望を多くいただいたため、日程を改め、内容に若干の変更を加えて、4月に再度開催させていただくこととなりました。
前回参加予定だった方も、そうでない方も、ぜひお越しください。
講演会後には、ファシリテーター研修会も開催いたします。
今後福島県内で子どものグリーフサポートに関わるファシリテーターを募集いたしますので、こちらもぜひご参加ください。
***********************************
講演会「喪失体験をした子どもたち〜周囲の大人が寄りそい、支えるために〜」
日時:2014年4月19日(土)10時〜12時30分 (受付9時30分〜)
会場:福島テルサ 3階「あづま」
(地図→https://goo.gl/maps/HyvW6)
定員:60名
参加費:無料
内容:
10:00〜10:50 子どもたちの喪失体験を理解する(NPO法人子どもグリーフサポートステーション 西田正弘)
10:50〜11:00 休憩
11:00〜11:30 震災から3年目を迎える福島の子どもたち(東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口 中鉢博之氏)
11:30〜12:00 子どもたちの声・寄りそう大人の役割(チャイルドラインこおりやま 小笠原隼人氏)
12:00〜12:30 質疑応答
主催:NPO法人子どもグリーフサポートステーション
協力:東日本大震災中央子ども支援センター福島窓口、チャイルドラインこおりやま
後援:福島県、福島県教育委員会、福島市、福島市教育委員会
参加申込み方法
①お名前 ②お電話番号 ③ご職業・ご所属
以上を「福島講演会参加希望」と明記のうえ、メール、FAX 、電話、申込フォームのいずれかにてお申し込みください。
申込・問合せ先
電話:022-796-2710(平日10〜17時)
FAX:022774-1612
メール:info@cgss.jp
申込フォーム:https://ssl.kokucheese.com/event/entry/156854/
※メールでお申込をされた方には申込完了の返信を差し上げていますが、設定によりメールの返信がブロックされてしまう場合があります。
ブロックの設定をされている方は、info@cgss.jpからのメール受信を許可していただけますようお願いいたします。
******************************
ファシリテーター研修会
講演会後、19日午後〜20日にファシリテーター(ボランティア)研修会を開催いたします。
研修会では、喪失体験をした子どもをサポートするための知識と、寄りそうためのスキルを学びます。
よろしければぜひご参加ください。
2014年度より、福島県内で子どものグリーフサポートプログラムを開始する予定です。
ファシリテーターとして、喪失体験をした子どもへのグリーフサポート活動に参加してみませんか。
※ファシリテーター研修会に参加される方は、19日の講演会への参加が必須です。
日時:4月19日(土)13:30〜16:30
4月20日(日)10:00〜16:00 2日間
会場:福島テルサ 4階「つきのわ」 ※講演会とは会場が別です。ご注意ください。
定員:30名 ※要申込 4/15締切
参加費:一般4,000円 学生3,000円(テキスト代含)
参加方法:講演会の申込時に、「ファシリテーター研修会参加希望」とお伝えください。
******************************
facebookイベントページ
https://www.facebook.com/events/733709133320233/
******************************
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント
- 2014年3月29日 10:41 PM
- 福島のこと
「ふくしま復興塾」が、第2期塾生を募集中です。(締切は4月7日)
私は第1期に参加をして非常に良かったと思えたので、第2期で入塾を検討している方向けに、イチ受講生としての感想を残したいと思います。
ちなみに、明日は、東京で説明会がありますので、東京近郊の方はそちらもぜひチェックしてみてください。
ふくしま復興塾 第九回入塾説明会
・3/30(日)14:30~16:00
・東京都国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟108
(東京都渋谷区代々木神園町3-1)
説明会申込ページ:http://fukushima-fj.com/entry01
説明会を逃してしまった方は、schooで過去の「ふくしま復興塾」関連の授業を無料で見れます。
第一回目:3/6 放送【みんなで福島の今、そして未来に向き合おう】
第二回目:3/14放送【次世代リーダーが伝える福島の現状:子ども編】
第三回目:3/21放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:コミュニティ編】 ※録画放送準備中
第四回目:3/28放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(前編)】 ※録画放送準備中
第五回目:4/4 放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(後編)】
____________________________________________________
【ふくしま復興塾とはなんぞや】
そもそも、「ふくしま復興塾」って何? という方がほとんどかもしれませんが、
すごく簡単に言えば、「復興への志と覚悟を持つ、20〜30代の若もの向けリーダー育成プログラム」であり、「現代の松下村塾」です。(もちろん松下村塾を名乗るほどの実績はまだまだ出せていませんが、将来、振り返った時にそう呼ばれるものを創ろうという意気込みで)
詳しくは、公式ページの「設立の背景」などをご覧ください。
____________________________________________________
【参加を勧める5つの理由】
さて、タイトルにあるように「参加を勧める5つの理由」について書いてみようと思います。
1.「ふくしま復興」にかかわる社会的意義と、個人的意義の接合点が見つかる。
「ふくしま復興」というテーマは、塾生全員にとって共通であると同時に、そのテーマの動機となる理由は人それぞれです。
復興塾では、「なぜ、人類にとって福島の復興が重要なのか」という大枠での意味と、「なぜ、私がふくしまの復興をするのか」という個人的な意味の交わる点を全員が考えました。
原発事故とその対応が人類の歴史にとってどんな意味があるのか、また、課題先進地である福島で事業を起こすことが、社会的にどのような意味を持つのかということを、社会学的・哲学的な観点から学ぶ講義は、非常に刺激的でした。
一方、上辺の理想論だけではなく、きちんと地に足のついたプロジェクト立案ができるよう、自分自身の価値観の見つめなおしも並行して行うことで、本当に「やりたい」と思えるプロジェクトを考えることができた人が多かったと感じます。
第1期では、明治維新の立役者の一人で木戸孝允の子孫である木戸寛孝さんから、明治維新になぞらえたふくしま復興の歴史的意義を語ってもらいましたが、今年のプログラムでは、どのようになるのか興味津々です。
2.最前線で奮闘している様々な仲間と出会える。
受講生の状況は様々で、実際に事業を起こしている人もいれば、学生もいますが、多くの人がそれぞれの前線で奮闘されていました。県内で既にチャレンジをしている人と定期的に会えるのは、それだけで自分のやる気に繋がりました。
例えば、組織の代表をされている方では、
松本丈さん(株式会社夜明け市場取締役)
菅家元志さん(株式会社プレイノベーション代表取締役)
谷津拓郎さん(株式会社IIE代表取締役)
馬場大治さん(株式会社concept village代表取締役)
片貝英行さん(NPO法人キッズドア事務局長)
なども、第1期のメンバーで、それぞれの方から色々と学ばせてもらいました。
他にも、県庁や大企業など、様々な業種から塾生が集まり、普段の自分の業務領域、交友範囲では交わることの少ない人との出会いがありました。
起業家もいれば公務員もいれば、団体職員もいるという環境で、お互いの学び合いや、コラボレーションも多く生まれました。
さらに言えば、福島県は、北海道・岩手につぐ、全国で3番目に広い都道府県です。面積だけでいうと、東京・神奈川・千葉・埼玉を合わせた大きさよりも広い。そんな広い福島各地のプレイヤーが一同に会せる機会は貴重です。それぞれの地域加えて、毎回、東京や宮城など、県外からわざわざ参加しに来る方も、去年は数名いました。(今年もいるでしょう)
3.強力なメンター陣がいる。
福島出身の起業家や専門家など、強力な発起人・メンターがサポートしてくれます。
山田純さん(クアルコム特別顧問)
木幡仁一さん(木幡仁一税理士事務所代表取締役税理士)
高橋仁さん(ジン・コーポレーション代表取締役)
上昌広さん(東京大学医科学研究所特任教授)
佐藤恵一さん(東和株式会社代表取締役社長)
加藤博敏さん(株式会社ピーエイ代表取締役社長)
丹波史紀さん(福島大学准教授)
などは、講義や飲み会などもちょこちょこ顔を出してくれて、いつでも協力するというサポーティブな姿勢でかかわってくれていました。
実際に、個別にプランを叩いてもらっている塾生も何人もいました。(ただ、発起人の皆さんからすると、「もっと俺たちを本気にさせて欲しい」と、物足りなさを感じていたようです)
4.若手(20〜30代)中心である。
復興に向けては、若手もベテランも関係なく、様々な世代が手を取り合って協力することが必須でしょう。しかし、若手同士というのは、境遇や課題が似通っていたりして、同世代の繋がりは、お互いを励ましたり、研鑽し合うライバルとして、非常に有益なものと思います。普段、自分が活動しているフィールドでは、なかなか同世代の仲間が少ないという人には特に意義深いポイントではないでしょうか。
5.卒業生コミュニティとの繋がりを持てる
今回は第2期の募集をしていますが、もちろん、1期生と2期生の交流の機会はありますし、個別での事業連携などもそこから生まれる気がします。復興塾というコミュニティに加わることで、復興塾が存続する限り、志ある仲間が増え続けるでしょう。 自分自身も、2期生以降の皆さんと積極的に関わりたいと思っています。
____________________________________________________
【参加を後悔しないための3つのポイント】
上記のように、良いところがたくさんの「ふくしま復興塾」ですが、万人にお勧めできるというわけではないので、参加後に後悔しないための3つのポイントも合わせて書いておきます。
1.受け身だと得られるものが少ない。
講義では様々な講師から役立つ話が聞け、他の受講生からは刺激をもらうことができると思います。
しかし、とりあえず毎回講義を受けて、話を聴くだけでは、自分のプロジェクトは一向に進まず、時間とお金の無駄になる可能性があります。カルチャースクール的なノリで受講すると後悔するでしょう。
逆に、自分から何かを生み出したい、講義で足りないものは自ら補うという意識で参加をすると、多くの機会を得られると思います。
2.プログラムが流動的で、やることが変わる可能性がある。
昨年度は、受講生のその時の状況や意見を取り入れながら(時には激論をしながら)、塾のプログラム内容が流動的に変わっていきました。
プロジェクト立案そのものも、メンターからフルボッコにされて何度も作りなおした方もいました。
今年は2度目ということもあり、比較的に変化の要素は少ないとも思われますが、それでもすべてが予定通りということはないかと思います。
レストランで注文していた料理と違うものがきて「ふざけるな!」と怒り出す人は向いていないかもしれません。
逆に、予測していなかった状況を楽しめる人には向いているでしょう。
3.時間を拘束される
毎回の講義に参加する時間を捻出するのもなかなか大変でしたが、講義への参加に加えて、プロジェクト立案やチームへのミーティング、調査やインタビューなどもありました。
活動への参加頻度は人それぞれですが、講義の時間以外は確保できないという方には向いていないかもしれません。
また、既に自分がふくしま復興のためにやりたいことが明確で、24時間フルコミットしている人も、向いていないかもしれません。
でも、自分の空き時間をうまくマネジメントできる人。講義以外の時間も、自分のためだと思って創れる人。自分の仕事とうまく連動させて塾の活動にも取り組める人などには、それほど苦にならないかもしれません。
以上が、私が感じる後悔しないためのポイント3点です。
これらは、自分自身が参加してリアルに戸惑ったところなのですが、自分の想定が甘かったというだけで、元々、覚悟を持って参加をしている人は、問題にならないかと思います。
最終的にプラスにできるかどうかは自分の気持ち次第で、主体的に参加をしていた人は、やはりその分だけのものを得たでしょうし、そうでない人はそれなりにという感じだと思います。(大学のゼミでも組織内の仕事でも、なんでもそうだと思いますが)
____________________________________________________
私自身は、塾生の中ですごくがんばった人というわけでもなく、主体性が足りなかったと反省多々なのですが、多くの方に知ってもらいたい素晴らしい場なので、ご紹介させていただきました。
【参考】
ふくしま復興塾公式サイト
東北復興新聞:「ふくしま復興塾」1年目の総決算 若き復興リーダー育成の成果を問う
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
シェアハウス「ぴーなっつ社宅」を解散しました。4月から郡山でシェアする仲間を募集します。
- 2014年2月14日 8:34 PM
- 福島のこと
2012年の8月から約1年半暮らした郡山のシェアハウス「ぴーなっつ社宅」を、先週、引き払いました。
※正式な名前など特にないのですが、立地がぴーなっつに近く、ぴーなっつ関係者が入れ替わり立ち代わりで住んでいたので、便宜的に住人同士は「ぴーなっつ社宅」と呼んでいました。
住んでいた3人の内、一人は新たな挑戦のために石川県に引越し、一人は復興応援隊として田村市の仮設住宅に引越し、自分はとりあえず仮住まいとして知人のアパートに居候させてもらっています。
家賃42,000円の狭い3DKで三人ぐらしという環境。色々とケンカもしつつ、夜通し何度も語り、思い出も多くできました。
↑日常の1枚。(3人の集合写真がなかった・・・)
シェアハウス生活はこれで3件目ですが、まったく価値観の違う他人との生活から学んだこと、家族のような友達が増えるっていうのは、一生の財産です。
↑これは、郡山に来る直前まで東京の友人4人で住んでいた西麻布の一軒家。ここで出会った3人にも、ものすごい影響受けました。(今も受け続けています)
大前研一氏は、人生を変えるには、
1.住む場所を変える
2.付き合う人を変える
3.時間の使い方を変える
の三つの方法しかないと言っているそうです。
他にもっと方法はあるだろうとも思いますが、この三つの要素全てを満たす「シェアハウスへの引っ越し」は、やはり人生における事件です。
もうちょっと事件を起こしてみたいので、今は、知人の家に居候をさせてもらっていますが、4月頃から、また新たにシェアハウスを始めたいなーと思っています。
理想的には、6人くらいの性別・年齢様々なメンバーで、市内外の人の交流拠点になるような、大きな一軒家など借りれたらなと思っています。郡山市内で、家賃は1人3万以内にできたら良いな。
でも、理想は理想として、出会った人と相談しながらやっていこうかなーと思いますので、興味のある方、シェアハウスに向いた物件に思い当たるフシがある方、ぜひご連絡ください(・ω<)
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
【無料】2/23(日)日帰りバスで東京のメディアフォーラム「震災報道を考える」へ行こう【福島の大学生・若手社会人向け】
- 2014年1月27日 2:26 PM
- 福島のこと
「フクシマ論」や「ホンマでっか!? TV」で有名な若手社会学者の開沼博さんより、東京で開催するメディアフォーラムに行く、日帰りバスツアーのご案内をいただきました。
■ 開催概要 ———————————————————–
【 タイトル 】 朝日新聞×テレビ朝日 第3回 メディアフォーラム「震災報道を考える」
【 日 時 】 2014年2月23日(日)14:30~17:30(開場 14:00)
【 場 所 】 浜離宮朝日ホール・小ホール(朝日新聞東京本社 新館2階)
【 コーディネーター 】 池上 彰 (ジャーナリスト)
【 パネリスト 】 藍原 寛子 (ジャーナリスト 元福島民友新聞記者)
開沼 博 (社会学者 福島大学特任研究員)
渥美 好司 (朝日新聞 福島総局長)
松井 康真 (テレビ朝日 報道局社会部記者)
【 取材報告 】 大月 規義 (朝日新聞 福島総局記者)
隅田 繁 (テレビ朝日報道局 社会部デスク)
【 進 行 】 下平 さやか (テレビ朝日アナウンサー)
———————————————————–
バスツアーの行程は以下の通りです。
・8時か9時頃 福島駅前を出発(途中、郡山駅前で参加者拾う)
↓
・フォーラム参加
↓
・18時頃 東京を出発
参加費:無料
特典:昼食と夕食のお弁当つき
※詳細は参加者に後ほど連絡
昨年8月に復興塾のツアーで一緒にチェルノブイリにも行った際、開沼さんも同行されましたが、質問をする際の視点や、物事の見方がとても鋭い方だと感じました。自分は、割とノリと勢いで行動するタイプなので、ガッツリ物事を深く考える開沼さんと一緒にいることで思考が刺激されてます。(とても同い年と思えないです)
主催者サイドとして、学生や若手社会人にもぜひ参加をして欲しいということで、今回の無料ツアーが組まれたそうですが、学生さんなど、特に良い機会になると思います!
バスツアーで参加希望の方は、公式サイトからの申込みではなく、個別でogasawaraman@gmail.com(←@を小文字にしてください)までご連絡ください。
席数限定なので、埋まってしまったらご容赦を。私も今のところ参加予定です。
フォーラム自体は、どなたでも参加できますので、ツアー参加でなくとも関心のある方は、公式サイトからお申込みください。
開沼さん著書
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
都知事選も盛り上がってるけど、明日は喜多方市長選に注目。新人、浅見あきひろさんの「なつかしいけど新しい」まち作りを応援します。
- 2014年1月25日 11:50 PM
- 福島のこと
明日は喜多方市長選・伊達市長選の投票日です。
喜多方市は、新人の「浅見あきひろ」さんと現職「山口信也」さんの一騎打ちですが、個人的に浅見さんを応援しています。
昨年2月、ふくしま人図鑑で星 久美子さんの取材をさせてもらった際、取材場所への道中で浅見さんのところに連れて行っていただき、味噌作り、みりん作りなどを一緒に体験させてもらい、浅見さんのお嬢さん二人とも、松ぼっくりの投げ合いなどをして、楽しく過ごさせてもらいました。
グローバルに活躍するサラリーマンの生き方から方向を変え、喜多方にIターンをして、自然との新たな形の共生を目指す浅見さんとお話をしながら「素敵な農家さんだなー」という印象でお別れしたのですが。。。
そんな浅見さんが、昨年末、市長選出馬表明をすると耳にして、びっくり。そしてホームページを見て応援しようと思いました。
公式サイトに載っている浅見さんの構想、「”なつかしいけど新しい”まち作り」。とても分かりやすくて素敵です。
喜多方に住んでいない方にも、今、福島県の喜多方市でこんなことを考えている人がいる、市長選に臨んでいるということを、ぜひ知っていただきたいです。
今の社会の問題点
社会は「成長・拡大」から「緩やかな成長・成熟」の時代へ。日本全体の人口は減少を始め、人口バランスが崩れてきている。
農林業が弱体化している。
商業が弱体化している。
工業が空洞化している。
化石燃料が高騰している。依存しすぎている。
人同士のつながりが薄れてきている。
人と自然とのつながりが薄れてきている。
社会が高度複雑化している。
問題を解決するには
対処方法ではなく、根本的な部分にメスを。50年後の未来を見据える。50年後もいまのような美しい田園風景、暮らしが残っている地域を目指す。喜多方市も急激に人口が減っていきます。2005年56,396人、高齢化率29.5%⇒2035年39,847人、高齢化率40.2%(国立社会保障・人口問題研究所 平成20年発表)
「公私二元論」から「相関三元論」へ。⇒「公」「民の公共」「私的領域」のうち、「民の公共」の部分をいかに市民と連携し、強化するか。
考え1 多様な農業の推進
大規模化効率化を目指す農家への助成と同時に、条件不利地での農業も推進する。(喜多方版中山間直接支払、農地・水)新規就農支援も多様性を持たせ、小規模農業についても支援する。【場と役割対象者】 農業者・新規就農希望者・市民全般
【期待できる効果】 耕作放棄地の減少、とくに条件不利地で期待。新規就農者増加。農の多様性。農村景観の維持。
考え2 バイオマス、小水力の積極利用推進、民間との連携
喜多方市版「再生可能エネルギーの導入による持続可能な地域づくりに関する条例」をつくる。先行する地域の電力会社と連携し、直接電力購入契約などを検討する。
公共施設に積極的に薪ボイラーなどを導入する。
また山間部の小河川に小水力発電適地がないか調査し、導入の可能性を探る。
【場と役割対象者】 とくに自然資源に恵まれた山間地域の市民
【期待できる効果】 地域資源、特に森林の間伐や更新、それに関わる雇用が生まれ、お金が地域内に循環する。森林が健全な状態で保全される。
考え3 市立大学(市民大学院と青空大学院)と、エコ・ミュージアム
地域の伝統文化や工芸、技術などの「文化資本」を継承するための学び場また地域で受け継がれてきた自然や文化、生活様式を含めた環境を、総体として永続的な(持続可能な)方法で研究・保存・展示・活用
【場と役割対象者】 地域のお年寄りや職人、農家など市民全般
【期待できる効果】 地域資源の掘り起し、お年寄りの生きがい→医療費削減、景観の維持、地域文化の継続、地場産業の人材育成・強化
先行例:山形県朝日町エコミュージアム
考え4 地域づくりに山都スタイル導入 中間支援組織(NPO)支援
各地域に「コミュニティカフェ」「シェアハウス」をつくる。スタッフに「地域おこし協力隊」を配置。「集落支援員」を増強し、各組織所属に。
シェアハウスにはシェアカーを配置(学生の移動手段)。
【場と役割対象者】 若者(地域づくりなどを学んできた学生、田舎暮らし志望の若者など)市民全般
【期待できる効果】 若者定住促進、農都交流人口増大、地域内交流人口増大、地域資源の掘り起し、市財政の支出軽減、多様な福祉
考え5 人生全般の社会保障制度の充実
今までのシステムは老後に重点、しかしそれは「拡大・成長」が前提。緩やかな成長の時代では年金などの運用が難しくなると同時に、人生前半の社会保障ともいうべき「教育を受ける権利」がないがしろにされている。その格差を是正するために喜多方市ができることは?希望すれば学べる環境つくりと「生きる力」「人間力」を養う教育の両面。
【例えばお年寄りと若者の融合】
学校と老人福祉施設の併置。今後少子化は進み、さらに小学校が統廃合される可能性あり。単純に統廃合するのではなく、小規模校を残したまま空きスペースに老人福祉施設を併置。子供とお年寄りが同じ場所にいることで総合的な教育と福祉が可能になるはず。
考え6 地域外から人が来る 地域でお金が循環する仕組み作り
新しいツーリズムの提唱。市民はもちろん、外の人たちも参加し、ともに作り上げていく仕組みをつくり、新風とリピーターを呼び込む。「なつかしい未来をつくり隊」キーワードは地域貢献。懐かしいけど新しいまちづくり、美しい田園風景の維持、魅力的な人と出会う場つくり
【場と役割対象者】 市民全般、市民以外の人
【期待できる効果】 コアな観光客・リピーターの増加、中心市街地の活性化、農業インフラの維持、地場産業の活性化
震災後、福島県の首長選挙は、年末の相馬市長選、年始の南相馬市長選で現職が再選されるまで、福島市、郡山市、いわき市、富岡町、二本松市、広野町と現職は6連敗でした。
大まかな傾向としては、震災・原発事故後に県民が抱えている不安・不満から、新しい首長への期待が高まりやすい状態になっていることが伺えます。
現職の山口さんの政策・実績をしっかりと見たわけではないため、第三者目線での公平な比較ではありませんが、あくまで個人の主観的な気持ちとして、浅見さんが喜多方市から社会に起こす変革・夢を応援したいと思っています。
※本記事記載の内容は、筆者個人の思想・感情に基づく見解であり、所属団体を代表するものではありません。
浅見 あきひろさん公式サイト
http://asamiakihiro.com/
浅見さん著書
興味があったらまずは8,000円でツアーに来たら良いと思う! イノベーション東北主催「福島サポーターツアー」は本日締切。
- 2014年1月22日 3:41 PM
- 福島のこと
「イノベーション東北」さんが、福島サポーターツアーという素晴らしい企画をしているので、ご案内します。
「福島のことや震災復興に興味があるけど、状況も良く分からないし、自分に何ができるかも良くわからないだよね・・・」
東京の友人に会うと、こんな感じの話を100人の内76人くらいから聴きます。
断言します。
まず、ツアーに来ましょう。
イノベーション東北さんのこのツアーは、間違いないと思います。
バス代、食事代、宿泊代を合わせて8,000円と異様に安いです。
いわきツアーは、1月22日(本日)締切。会津ツアーは1月24日締切です。
==================================
「イノベーション東北」は、インターネットの力で東北のビジネスとコミュニティの復興を支援する活動です。
詳細はこちら⇒ http://www.innovationtohoku.com/
Google が中心となり、パートナー企業、団体、賛同いただいた個人の方と一緒にインターネットを通じて
東北のビジネスやコミュニティの復興を加速させることを目指しており、RCF復興支援チームは、
事務局と運営をサポートしています。
今回ご案内する「サポーターツアー」とは、現地に向かい、現地の事業者さんから直接説明を聞くことの
出来るバスツアーです。
事業者さんと交流して頂き、地域の状況や復興チャレンジの内容をよりご理解いただくとともに、
参加者の皆様の間でも連携を深めていただけるイベントです。
動画での紹介はこちら
※本ツアーへのお申込み前に、サポーター登録をお願いいたします※
https://services.google.com/fb/forms/innovationtohokusupporter/
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
福島サポーターツアー・日程のご案内
1.「イノベーション東北」サポーターツアー in いわき
2.「イノベーション東北」サポーターツアー in 会津若松・喜多方
———————————————————————–
1.「イノベーション東北」サポーターツアー in いわき
———————————————————————–
日時:1月25日(土)9:00(東京駅集合)~26日(日)20:00(東京駅解散)
募集人数:30名(先着順)
募集締切:1月22日(火)
参加費用:食費、宿泊費(8,000円前後を予定。予約の手配は事務局で行います)
訪問先(予定):
・本多商事 http://www.gurutto-iwaki.com/detail/index_1098.html
・とまとランド見学 http://www.sunshinetomato.co.jp
・いわき食彩館 http://www.sky-store.jp
・TATAKIAGE Japan http://www.tatakiage.jp
・夜明け市場 五楽 http://www.touhoku-yoake.jp
・古滝屋(宿泊) http://www.furutakiya.com
・ファーム白石 http://farm-shiraishi.main.jp
・加茂農産 http://www8.ocn.ne.jp/~nameko
▽お申込みはこちらから▽
http://bit.ly/innovationtohoku-Iwakitour
▽イノベーション東北事務局(RCFスタッフ)担当者・小野より一言
「昼間はまじめに事業者さんの課題を聞いて、マッチングが成立する瞬間に居合わせることができる
かもしれません!!!
夜明け市場でお食事したあと温泉宿に泊まりますので(2次会もあり)絶対楽しいです!
皆様、ぜひご参加ください!!!!」
▽動画でのサポーターツアー in いわきの紹介はこちら
———————————————————————–
2.「イノベーション東北」サポーターツアー in 会津若松・喜多方
———————————————————————–
日時:2月1日(土)10:30(郡山駅集合)~2日(日)14:00(郡山駅解散)
※東京駅ではないのでご注意ください
募集人数:25名(先着順)
募集締切:1月24日(金)*募集人数に達した時点で締め切ります
参加費用:食費、宿泊費(8,000円前後を予定。予約の手配は事務局で行います)
訪問先(予定):
・喜多方まちづくりセンター http://kitakata-machi.com
・株式会社IIE http://iie-aizu.jp
・株式会社関美工堂 http://www.b-prize.co.jp
・会津中央乳業 http://www.aizu.ne.jp/aizubeko/
・H&T http://www.aizu-koyou.net/company/aizuwakamatsu/3851
▽お申込みはこちらから▽
http://bit.ly/innovationtohoku-Aizutour
▽イノベーション東北事務局(RCFスタッフ)担当・松沼より一言
「会津若松・喜多方は津波の被害があったわけではなく、見た目は普通の町と変わりません。
しかし、福島第一原発事故の風評被害の影響により、多くのビジネスが打撃を受けました。
そこから再興を期す方々、新しいことに挑戦する方々がいらっしゃいます。
震災からもうすぐ丸3年。現在の状況を聞いてみませんか?ご自身の関わり方が見つかるかもしれません。
そして、夜は会津の美味しいお酒を飲んで語りましょう!」
▽イノベーション東北のFacebookでは、訪問予定の事業者さんや過去のサポーターツアーの
様子を紹介しています。
応募に迷われている方はこちらも是非ご覧ください。
https://www.facebook.com/innovationtohoku
▽「イノベーション東北」事務局へのお問合せはこちら▽
https://services.google.com/fb/forms/innovationtohokuinquiry/
★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆★☆
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
NHK「はまなかあいづToday」にてインタビューしていただきました。インタビュアーの伊藤博英さんが素敵な方でした。
- 2014年1月21日 11:09 PM
- 福島のこと
今日は、NHK福島『はまなかあいづToday』内の「この人に聴きたい」コーナーにて、チャイルドラインこおりやま事務局長として、インタビューを収録してもらいました。
福島ローカルのため、県内のみ視聴可能ですが、明日(1月22日)の18時半頃より5分程度放送されるそうです。よろしければご覧ください。
ディレクターの高木さん、チャイルドラインのことをどう伝えたら良いのか一緒に色々と考えて、短い時間で丁寧に準備してくださいました。ありがとうございます。
そして、今日、スタジオでインタビューをしてくださったアナウンサーの伊藤博英さん、収録直前に初めてお会いしてお話したのですが、とても素敵な方でした。
どんな方なのかなと気になって、帰ってからWEBで伊藤さんについて調べてみたら、色々と発見があったのでご紹介します。
■NHKアナウンサーとして勤続30年を超える大ベテランで『エグゼクティブアナウンサー』という、アナウンサーの中でも役員クラスのポジションにありながら、震災後、福島への赴任を希望してやって来た。
ある日、アナウンスの室長から、「移動があるとしたらどうしますか?」と言われ、私は「福島だったら行ってもいいよ。」ということで、福島を希望してきました。今私の番組では、全国から優秀なアナウンサー・記者を集め、志が高くて、そういう人たちがどんどん集まってきています。朝日新聞の取材において、どうして福島を希望したのかの問いに、私新人時代、福島に育てて頂いて、その人たちがつらい思いをして言いたいことがたくさんあっても、それがなかなか言えなくて、そういうところに行って同じものを食べて、同じ空気を吸って、同じ水を飲んで、同じ思いを共有して、発信源になる人間がそこにいて、そして全国に発信する。皆さんと同じ思いを共有して、皆さんが何を今悩んでいるのか、何が必要なのか、そういう思いを放送して伝えていきたい。と答えました。
私の番組のスタッフみんな、そんな思いでやっています。たくさんの皆さんに見て頂ければそれが私たちの力になります。皆さんの声を遠くに届けることもできると思います。
引用:福島中央ロータリークラブHPより
■アナウンサーとしてだけでなく、ディレクターとしてNHKスペシャルなどの制作にもかかわっており、番組制作の表も裏も経験している。
僕はNHKの、つまりアナウンサーの中でもキャスターの仕事というものを一通り担当してきました。最初はローカル放送局の福島放送局からです。そして福島から長野、長野から名古屋へ行って東京に来て、それで一回仙台にも行って、また東京に来て今に至ります。今まで担当したのは、ローカル放送局のニュース番組。というのも僕は報道系なものですからニュース番組を担当していたんです。東京に来てからやったのは、土曜日と日曜日の昼のテレビニュースからです。それから一旦そこを離れて、政治番組のディレクターをやりながら、キャスターもやるといったことをしました。その時は、NHKスペシャルを作ったりするような側に回っていまして、それが終わって今度は6時台の「おはよう日本」朝のキャスターを担当しました。
うーん、面白いです。志も非常に共感したので、今度は、ふくしま人図鑑で逆にインタビューさせてもらいたいです。
帰り際、伊藤さんが担当している「FMリクエストアワー」というNHKラジオの昔のヒット番組の復刻版公開収録の案内をいただいたのでそちらも宣伝させてください。今週の土曜だそうです。
30年ぶりに復活する番組ということで、私と同年代だと懐かしさを感じられる方は少ないかもしれませんが、音楽好きのお父さん・お母さんに教えてあげたら喜んでくれるかも?
==========================
ラジオ第1特番「FMリクエストアワー福島」公開生放送
Fリク福島 〜あの頃 僕らは 若かった〜
http://www.nhk.or.jp/fukushima/fmr/special.html
==========================
NHK福島放送局ではラジオ第1特番「FMリクエストアワー福島」公開生放送を実施します。音楽の楽しさを熱く伝えた番組「FMリクエストアワー福島」が一日だけ復活します。懐かしのキャスターたちとともに、当時の懐かしの音楽や福島の話題をお楽しみいただきます。
日時:平成26年1月25日(土)
開場:正午 開演:午後1時 終演予定:午後4時
会場:NHK福島放送局 スタジオ
(福島市早稲町1-2/福島駅東口より徒歩3分)
出演:伊藤 博英 アナウンサー、羽隅 将一 アナウンサー、荒 響子 キャスター
観覧方法:当日の観覧は自由です。
(満席の場合、入場を制限することがありますので、ご了承ください。)
お便り募集:聞きたい懐かしい曲のリクエストや当時の思い出などをお寄せください。
●はがき 〒960-8588
NHK福島放送局 「FMリクエストアワー」係
●FAX 024-522-3700
●メールフォーム
番組ホームページからも投稿をお寄せください。
※番組ホームページ http://www.nhk.or.jp/fukushima/fmr/special.html
※1月26日追記
チャイルドラインこおりやまホームページに、インタビュー内容が掲載されました。
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
は?はんがく?! 高速バスの「さくら観光」が2/27まで平日半額キャンペーンを実施中。福島に来るなら今でしょ!
- 2014年1月20日 12:48 AM
- 福島のこと
こんばんは。高速バスで、東京から郡山へ帰宅中です。
私が今、乗っている高速バスの「さくら観光」さんが、1/14から2/27まで月曜日から木曜日までの、平日半額キャンペーンを実施しています。
http://www.489.fm/weekday.html
さくら観光さんは(自分の知る限り)、高速バスの価格比較サイトには出てこないバス会社のため、あまりバスに乗らない人には馴染みがないかもしれませんが、多くの路線で最安チケットを販売しているバス会社です。それがさらに半額とは驚異的な安さ。
東京と福島県の間だと、片道で1,330円から1,750円まで。
他にも
東京⇔大阪 2,000円〜
東京⇔名古屋 2,000円〜
東京⇔宮城 1,750円〜
東京⇔金沢 2,200円〜
などなど
平日に時間のとれる方や学生さん、福島に来るなら今ですよ!
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
【イベントレポート】いいたてミュージアム勉強会1 飯舘を学ぶー伝統芸能が伝えることー
- 2014年1月17日 11:44 PM
- 福島のこと
少し前になりますが、先月参加した「いいたてまでいの会」さん主催のイベントのレポートです。
一部、オフレコの話もありましたが、全文その場でメモしました。
(一部、聞き間違いなどあるかもしれませんが、ご容赦ください。雰囲気は伝わるはず)
震災後、離村を余儀なくされた飯舘村(いいたてむら)の村民が相互の絆を維持し、将来の帰村を目指すための活動を推進することを目的とする「いいたてまでいの会」さん主催の勉強会でしたが、村民が離れ離れになった村が結びつくために、伝統芸能が持つ意味。また、それが生まれた背景。復活を目指す地域住民の努力など、非常に感銘を受けました。「伝統芸能」という領域は、ちょっと門外漢な気がしていたのですが、たいへん面白かったです。
10名強の少人数で行いましたが、途中で飯舘村長も飛び入り参加され、濃い有意義な時間でした。明日、第二回勉強会もあるようですので、興味のある方はぜひお越しください。
==================
【レポート】いいたてミュージアム勉強会1
飯舘を学ぶー伝統芸能が伝えることー
https://www.facebook.com/events/413745258752026/permalink/413745262085359/
==================
登壇者:
懸田 弘訓(県文化財保護審議会委員、民俗芸能学会福島調査団長)
佐藤 俊雄(県文化財保護審議会委員)
八巻 義徳(飯舘村教育委員会教育長)
小林 めぐみ(福島県立博物館学芸員) ※コーディネーター
他、発言者
菅原 美智子(ラジオ福島アナウンサー)
小野 良昌(写真家)
あらさん(田植え踊り指導)
菅野 典雄(飯舘村村長)
日時:2013年12月22日(日)13:30~15:00
会場:ふくしまキッチンガーデンビル2F(福島県福島市栄町10-3)
参加:無料
==================
・懸田弘訓(県文化財保護審議会委員、民俗芸能学会福島調査団長):
1940〜1950年の調査では、県内に1200の民俗芸能があった。7〜8年前にカウントし直したら約800に。400が減ったということ。県内の「神楽」は250箇所。170が相馬の旧中村藩。浪江町、富岡町、双葉町といったエリアを中心とした中村藩。
県内の「田植え踊り」は120箇所。70箇所が相馬の中村藩にある。なぜ、そんなに(中村藩に)多いのか。それは、230年前に天明の飢饉があったから。普通は1年で終わる飢饉が5年続いた。
二本松藩は、1年目で人口の1割が餓死した。その後は、多すぎて記録がとれていない。その時、相馬地方が一番被害が大きかった。夏に起きる「やませ」が吹き荒れ、相馬藩の収穫量が年ごとに減り、平常時の1〜2割に。。5年目には、人口が3分の1になった。6人家族であれば、4人が亡くなり2人に。
飯舘村は特に標高が高い。1年おきに凶作になるところも。餓死者も多く、ひどい時は「犬や猫の糞でも口に入れてくれ」と口にして死んでいった人がいるという記録もある。ほとんどが農民なので、(人口が激減した状態では、)藩が成り立たない。そこで、相馬藩の政策として移民を募った。餓死者の空き家や農地を割り振った。ご法度のため、1件だと移民は怖くてできないので、数戸が集まってした。昼間は歩かずに山の中に隠れながら。1〜2ヶ月で相馬にたどり着く。ただ、日本海から太平洋に来て簡単には定着できない。そこで、彼らが支えにしたのが民俗芸能。
神楽は五穀豊穣を願う。定期的に春と秋に行う。大雷神社。ことあるごとに神楽をする。だから多くなった。田植え踊りは豊作祈願は願う。あっという間に広がった。だから、県内で120ある田植え踊りのうち、70が相馬。また、その中で18が飯舘村。ただ、なくなったところもあり、12箇所が県の指定。(震災の影響で調査がストップし、1箇所。まだ県指定にできていないところもある)
田植え踊りの特色は、320年前の会津藩が書き残した風俗帳(?)に記録がある。若い男が女装して、田植えに関する歌を歌って太鼓をたたき、家々を回って歩いた。(「踊った」という記録はないので、当時は踊りではなく行事だった)
文化年間の記録だと、同じ若い男が、「雌型にこしらえて」「早乙女に扮して」、「一軒一軒を歩いて」。そこに笛が加わり「踊った」そう。行事としては320年前に生まれ、200年ほど前に踊りが加わった。
最初は単純な踊り。立って扇子を待ち、八の字に4回まわして、戻して2回まわして、手を広げるだけ。化粧をして、笠をかぶって、これは下手な女性より色っぽくなる。あ、ごめんなさい(笑) ※女性の方を向いて
これが二本松に来ると、23の踊り(動き)になる。田植えの動きをすべてやる。草むしり、種まき、田植え、稲刈り、脱穀、俵に詰める、俵を重ねるなど。
それが、飯舘村に入る。飯舘村の田植え踊りは、石井(編者:旧石井村のこと?)のものに非常によく似ている。
飯舘村は村と言っても非常に広い。18のうち、15〜16の田植え踊りを体験したが、全く違う。それぞれ変化した。
二本松の石井は二列にならぶ。奴(やっこ)と早乙女が。
飯舘は丸くなる(円になる)演目がある。
浪江町の津島に行くと、わらびおか(飯舘村蕨平の聞き間違い?)とそっくり。
飯舘から枝分かれして、原町・小高に行く。原町・小高に行って変化しながら海岸へ行く。最終的に小高区の村上の田植え踊りと、浪江町の請戸(うけど)の田植え踊りはほとんど同じ。地元の人は違うというが(笑)我々からすると同じ。村上から請戸の方に伝えた。
二列になった早乙女と奴(やっこ)の間に、太鼓持ちが二人はいる。
飯舘村は、田植え踊りをいろいろにアレンジし、浜通りに広がっていった家元。だから大切。どれが1番大切とは言えないが、どれも大切。だから面白い。家元をなしたというプライドを、飯舘の方はぜひなくさないでいただきたい。
その他、飯舘には、草野・比曽(ひそ)の三匹獅子がある。相馬藩の三匹獅子は四匹か五匹。形態的に宮城県に近い。中通り、会津はすべて三匹。子どもがやることが多い。これは、飯館と中通りとの交流があった証明。塩の道を通った。かつてのメインストリート。
昔、岩代町(今の二本松)のおばぁが言っていた。
「昔の方が活きのいい魚を食べられた。相馬でとれた魚を裸馬(はだかうま)に乗せて、相馬から飯舘を撮って小浜(おばま ※編者:旧二本松の小浜町のこと?)に運ぶ。それを下ろしていくから」
この話から、中通りと飯舘との交流は非常にあったということが言える。
田植え踊りの復元に関しては、非常に苦労をかけた。中学生には無理だと思った。難しいんです、なかなか。ラジオ福島にお世話になったのは、何月頃でしたっけ? 去年でしたよね。放送のための録音でお邪魔したんですよ。計画したのか偶然か分からないが、(ラジオ福島の)菅原さんがお越しになって、「田植え踊りの復活を考えている」と言っていた。私、美人に弱いので(笑) これは何とかしなければと思った。
予算はなかったが、飯舘のために何とか工面した。女子生徒はきれいな留め袖で踊っているが、男は法被(はっぴ)。ちょっとかわいそう。確約はできないが、来年度、男の子のための紋付羽織を、予算が通ればさしあげたい。
震災のあった平成23年度に文化庁から(伝統芸能の)調査をやれと話があり、調査団をつくって調査を始めた。ただ、浜通りはみんな地元におらず、その時、どこにいるかわからない。役場でも教えてもらえない。個人的な繋がりで探した。どうしてもいなく、13の教育委員会をすべて回った。会津まで行った。中には手一杯で協力できない団体もあった。飯舘も。
困っちゃって、初年度は調査できなかった。偶然、佐藤さん(佐藤俊雄|村文化財保護審議会委員)の携帯電話番号がでてきた。生き字引なので、佐藤さんにさっそく電話して、「悪いけど、できたら被災した方の居場所を探してくれ」と言って。苦労したと思いますよ。30団体くらい探してくれて、28団体くらい調査できました。一番の功績は佐藤さん。いなかったら、飯舘村は一箇所も調査できなかった。
そういうことで何とか、数えきれないほど飯舘村にはお世話になったが、ご恩返しができればということで。
原さんの保存会の中で、地元に帰るまでの間、子どもたちに教えて繋いでもらう。それは、学校の協力がないとできないので、協力をいただいている。補助ではなく。いつの日か、地元に帰って、大人も子どもも一緒に踊れる日を夢見ています。ちょうど15秒前ですね。ありがとうございます。
====
・佐藤俊雄(村文化財保護審議会委員):
小林さんの方から理論的にしゃべろということがあったんですけどそういう話はできませんで(笑) 役場に40年近くお世話になってますけど、私が携わってきた歴史の検証など、みなさんにお話できれば。
実は、今、話がありましたように、飯樋(いいとい)という町の出身です。
最初に郷土芸能みたいなものにでくわしたのは、飯樋の●●神社の●●様(※聞き取れず)という、農の神様。4年に1回の大祭で、お宮(おみや)を移す。2日に渡るお休み。その時の山車(だし)に子どもたちについてもらう。
田植え踊りは、小正月の時にやる行事。地区の10数戸の部落が、新年会の時に「田植え踊りやっぺ」という話しになる。
明日から練習するという話しになった。昭和38年。中学3年生の時。あの時は、10数戸でも子どもたちがいっぱいいたので、人数はなんとかなった。
私たちが頭で、一番下は小学校4年生の女の子。それで、2日間やる。7日間練習をして、最後の時にお寺を回って集落を回って。
仕草や歌も若干覚えている。
それぞれの田植え踊りに色んな特色がある。江戸時代の飯樋村(いいといむら)。4つか5つ田植え踊りがあるが、それぞれ違う。飯樋村が一番華やか。やわき(?)というところは、石の七福神が出るところ。七福神が田植え踊りの前に出てくるところ。おおくぼってところは、ほんのう踊り(?)。ちょっと違う踊り。それぞれのいいところをとりあげて、自分たちの踊りにしていった。
私は、高校が終わって役場に行って。もともと、古い話が好きだった。小学校の時に土器を拾ったのが始まり。文化財の仕事に携わるようになりました。青年会活動の中で、田植え踊りを復活しようという話があちこちから出た。
深谷(ふかや)の青年会がまず田植え踊りを復活させました。たまたま広報の担当だった。広報の表紙に載せました。県の方でもその時期に、『民俗芸能を継承させる』というテーマで事業がありまして、民俗芸能のふるさととして指定を受けました。飯舘の会津の南郷だったと思うが。青年会も何地区か、公募に出しました。
その時に、民俗芸能大会というのをやることになりました。3年か4年は毎年やったと思います。
田植え踊り・神楽・それから三匹獅子を中心に、ずっと続いています。その後、一時、廃れまして、竹下登さんが一億円を配ったあの時期に、「飯舘の地区にもお金をあげるので地域おこしを自分たちで考えてやりなさい」というのがあった。知恵を絞って、田植え踊り、郷土芸能をやろうという動きがあった。そこでまた盛り上がり。飯樋、やまきはまだ復活できませんでした。
その前、県の指定は12箇所。当時、復活していた。
その後、3箇所、やまき、飯樋町(いいといまち)、八木沢(やぎさわ)というところが復活した。が、指定を受けるまでには至りませんでした。
その後、飯樋町に、何とか復活させたいという希望を持った指導者が現れまして、やりたいということで、その後ですね、始まったのは。ずいぶん苦労して、田植え踊りを復活させてもらいました。その他の芸能も、芸能復興祭という形で、今も続いていますけど、やっています。
三匹獅子の話。比曽(ひそ)で中断することなく続いています。私が公民館に入った頃、くさっぱでやっているのを高校生の時に写真を撮りに行った。
中通りとの交流の関係で、塩の道の獅子大会を2回くらいやりました。あっちの方の田植え踊りを招待しまして。三匹獅子をやってもらいました。盛況になりまして。踊りも、似ているんですね。そんなことがありました。そんなところが今までですね。やまきの後は飯樋町だったと思います。
おかげさまで、県の大会とか全国大会にも出させてもらって継承してきた。震災があって、踊ってくれる人が少なくなって苦労しているようであります。私は、教育委員会とかでやれやれ言っていただけで、実際にやりませんでした(笑)
中学校の校長先生とある会議を一緒にやりまして。中学校で子どもたちに芸能を伝えたいということを考えてるというお話がありまして。なら、田植え踊りでしょう。しかも、できそうなのは、飯舘町だなということを言って。
====
・小林 めぐみ(福島県立博物館学芸員):
飯舘村の行政が「伝統芸能を復活させたい」ということで色々なことをされた。行政側のアプローチがあって、一方で、何かもらえる国からのお金で「何かしませんかね」っていうところで、自発的に出てきたプランが「伝統芸能を復活させたい」ということが素晴らしかったと思います。その方向性があることで、飯舘村で伝統芸能があることを素晴らしいと思いました。
今年は、中学校の授業の中でやっていらっしゃいます。保存会の皆さんご協力をいただきながらやっていただいていると思いますが、集大成として、古民家で本来の形に近い形でやってもらいました。
本日、菅野村長にお越しいただいておりますので、ここで突然ですみませんが、個人として、村としてどう捉えていらっしゃるのかお聴きできたら嬉しいです。
====
・菅野 典雄(飯舘村村長):
飯舘にとって害のないシンポジウムの害のあるシンポジウムがある。どちらかは題をみてすぐにわかるが、そういうのもあって(害のないシンポジウムと思って)、今日はおじゃましてみた。
「震災にあわなかったらこんなことはできなかったよ」という考えがあれば、避難生活を乗りきれる、ひとつの心の持ち方かなと。
皆様方のおかげで、子どもたちに伝統芸能が引き継がれたということは、たぶん震災に合わなければこんなことにならなかったのではないかという思いがありまして、多くの人達のおかげでバトンタッチができている。心のバトンタッチができるのはとても嬉しいことだなと思っています。突然で、答えられたか分かりませんが、ご挨拶に変えさせていただきます。
====
・小林:
厚かましくて有名な小林で。これで人生を渡ってきまして申し訳ございません(笑)
中学生の田植え踊り、保存会のみなさんの協力で、ほんとにできるのかと思ったものが形になりました。
福島県の飯野の古民家。12月5日に舞ってもらいました。中学生の本気度、ぜひみていただきたいと思います。
では、撮影した小野さんお願いします。
====
・小野 良昌(写真家):
今日の上映会は10分ということで、10分に無理やり編集しました。
懸田さんのインタビュー、あらさんのインタビュー、学校の先生へのインタビューをして、30分位の構成のものができれば良いと思いつつ、毎週木曜日に、あらさんとかに来て教えたり、こども達と先生だけで教えるときもありますけど、そこで僕が思うのは、僕も実際、田植え踊りを子どもたちと同じように知らないで行くことにしていたので、子どもたちが飽きている表情が。
僕自身もモヤモヤしたものがありましたので、仮設、●●(←聞き取れず)、学校の文化祭、境野(さかいの)さんのお宅の4回、(やっている間に)吸収していく。踊りへの興味のない子もたしかにいるんでしょうけど、全員がいろんな場所でやるのは良い経験になっているのだろうと、つくづく思いました。学校の先生も、知らない状態でスタートしているのもあると思うので、1回経験した方たちが先生も含めて次にどう伝えていくのか楽しみです。
====
・小林:
次年度以降もふるさと学習を続けていくとお聞きしています。2年生は昔話を教えてもらって紙芝居。3年生は味噌を作って。村の文化を村の人に学びながら、ときどき、外の方、小野さんのような方に手伝ってもらいながら、核心を学んで受け継いでいくのかなと思います。
素晴らしい取り組みだと思っています。3年目には3学年合同でできるかもしれませんね。そんなことができたら素晴らしいと思います。
今までの動きを、教育長からご感想も含めてお聴きしたいと思います。よろしくお願いいたします。
====
・八巻 義徳(飯舘村教育委員会教育長)
私も実際に飯舘村で生まれて、中学まで飯舘。その後、外で生活してまいりましたので、小さな頃、聴いたなという感じがします。さきほど、懸田先生のお話。発表までもってきていただいた佐藤さんのお話、原さん、小野さんのご努力に心から感謝いたします。
やる気あるのかないのかわからない表情からここまでの表情に変わってくる。これも大きな成長だと思います。子どもたちを見ていて、できるだけステージに立つ回数を増やしていく。それによって子どもたちが変わっていく。学校でも見られないような代わり方。その変化を学校の先生は恐れてはいけないと思います。特に、今、子どもたち避難生活をしておりまして、ずっと幼小中を合わせると、村立(の学校)にいるのは半分くらいの子どもたち。半分ですけど、飯舘村にいる時より圧倒的に人と人のかかわりは増えていると思います。これはこれで良いことと思いますし、離れているだけに飯舘の自然を考える機会も増えているのかと思います。
ふるさとを知ることは自分を知ること、伝統を知ることは親に感謝することでありますし、その中で自分の生まれ・生い立ちに誇りをもてることなのかなと思います。懸田先生の話しにありましたように、食との繋がり。自然との繋がりがあるものですから、食育かなと思います。
人口が増える・増えないはともかく交流人口は増やさないといけないと思います。定住人口はもちろん、交流人口。そのためには今までの伝統を大事にしながら、新しい知恵を入れていく、外の力を入れていく。その中に文化財があると思います。特に今日みたいな無形文化財にはフォローの風が吹いていると思います。ふるさとを離れてみて、自分たちの文化財をどう守るか。離れているから危機感があるわけで、危機感があるのは大きなパワーにある。そういう環境にあると思います。
なんとかこのパワーを利用して飯舘村の再生につなげていきたい。集まっている皆様なり、有識者の力をお借りしなければならないと改めて感じております。この時の学校の役割りは大きいと思っております。なかなか外から見えないと思いますが、飯舘村は僻地指定になってるので、手を上げれば2年で異動できます。教員レベルで繋いでいくのは難しいと思います。3月になれば、震災の時のあの困難を知っている者はほぼいなくなる。地域住民の協力がなければ、維持ができない。地域住民が核になる必要を感じています。
昨年から今年にかけて、本気になって議論しまして、学校運営協議会で学校経営をしていくと。来年の4月から変えていきます。
地域運営協議会に学校長がプレゼンして、「ああして欲しいこうして欲しい」を地域住民にお聴きして、計画を立てていく。その中で、地域の方から、伝統的な時間が足りないとか、勉強時間が足りなくなるとか、そういった議論をしていきたい。
土曜日の隔週2日くらいの有効活用ということに今、考えているところであります。どうしても月曜日から金曜日、余裕がないということで、土曜日の過ごし方で課題を抱えているので、土曜日に、充実していないということであれば、学校側で土曜日の活用の仕方ということで提案していきたい。
住民が残すもの、変えるものを主体的に子どもたちと考える時間にもなると思います。多くのかかわっていただける方々、なんとかしてやりたいと思っている方々と連携できるのかなと思っております。
そんなことで、地域主体で学校主体で、有識者の方針をいただきながら、新しい決意をしていたところでございます。
今後共、子どもたちとかかわっていただけたらということでまとめさせていただきました。ありがとうございます。
====
・小林:
学校の方針に地域の方々がかかわるということで、今年始まったものがパワーアップして内容も濃くなっていくと思いました。良い形で二輪になって、子どもたちに良い形で活動していく場を作ってくださるのだと思います。
その中で、交流人口を増やす、「かかわりしろ」をつくっていただくということと思いまして、何か一緒にできることを嬉しく思います。
伝統芸能が様々なことを伝えていることが見えてきたと思いますが、色々な人の願いを込めた伝統芸能。今も変わらないと思います。子どもたちも、今はピンと来なくても、みなさんの幸せを願いながらしていただけるのだと思います。
あらさん、1年間、子どもたちの様子を見ての感想、いただけますでしょうか。よろしくお願いいたします。
====
・あらさん:
なんでふるの(笑)
あのね。このふるさと学習。その中の伝統芸。もともと、飯舘って子どもたちが踊っていたのね。子どもたちが踊ってやっていくと、社会人になっても覚えているわけ。だんだん、中学生・高校生になると恥ずかしいってなる。だんだんやらなくなる。で、一般社会人がやる。
不思議なもので、最初、私たちも映像で見るように、練習段階で子どもは嫌がる。中学生くらい。色気もついてきて。特に女の子はそう。いやいやながらやっている。ところが不思議なもので。だんだん、人前で。最初は仮設。松川のだいず(?)仮設。まるきり練習の時と態度が変わった。「こんなことではまずいんじゃないの」って自覚する。無理やり飯舘の文化祭に出して、踊らせて、みんなではなかったんですけど、その中で、違ったまた感動で。本番のせきしょうさい(?)。これが踊ってみたら、素晴らしい、踊った人もそうだけど、見ている人に感動を与える。松川の第二仮設に行った時。
踊りは歌もそうだが、素質がある。素質がある人は上手。見た目にはっきりわかる。上手下手はやむを得ない。全国大会に行くとなれば、まだまだ練習して上手な人を連れて行く。みんなで一つのものを作り上げ、踊って見せて、見ている人に感動を与える。松川の第二仮設に行った時、3年生の作った味噌でできたおにぎり・お味噌汁を飲んで、伝統芸能を見る。最高のパフォーマンス。ある人は「冥土の土産に最高だった」と言っていた。たいへん素晴らしい。子どもさんも高齢者の方も。
勉強ではできなかった、色んな人に感動を与えるというようなことも、人生経験の中では、重要だったなと思います。子どもたち、表情もだんだん変わってくるでしょ。
着物を来て、境野先生のところに行った時には、化粧をしてくれたんです。化粧をするとき見ていたんですが、鏡の前で自分の表情が変わるわけです。「まぁきれいね」なんて(笑)
それで着物を着るでしょ。それでだんだん表情が変わる。子どもって素直ですから、私は素晴らしい宝物を懸田先生にいただけたわけですから、素晴らしい伝統芸能を後輩に伝えられたらと私は思います。
====
・小林:
子どもたちの方も、終わった時にまたやりたいと言ってくれました。子どもたち、またやりたいと言ってくれたの大きな変化ですよね。すごく楽しみな飯舘中学校の田植え踊りです。
====
・懸田:
岩手県では小学校の7割が芸能やっている。中学校は6割。子どもたちの芸能大会をやっている。卒業生も来ていたが、学校にいて芸能をやっていたら、都会にいて挫折したら戻ってころう。
地元で仲間と一緒に芸能をやっていたこと。仲間がいるというプライド。それが大きな支えになった。
一つのことを成し遂げる、辛いことを成し遂げる感動。それが絆を強める。芸能そのものは義務感でやるのではなく、学校の共同体としての絆を深めるため。その精神的な力を養う場。言い換えるとふるさとそのもの。芸能なくなるとふるさとなくなる。大切な文化財というだけではやってくれない。面白い、そして感動を与えることができた、みなさんとやって楽しかった。それが芸能を支えると思う。
====
・先生:
もう一つありまして。学力と生活状況調査というのが1年に1回ある。飯舘村のこどもの自己肯定感・自己有用感が低い。さきほど、あべさんが言われたように「美人だね」とか、本気になって喜ぶ。これは本当に大事なことだと思いまして。ただ、教員の多くは交渉することが苦手。地域支援コーディネーターという補助事業で1人を配置し、外の大人とコーディネーションする人を配置している。
====
・佐藤:
こんなことを好きでやってきただけで。。。好きだからこそ続いていくような気がします。この間、ちらっと中学校で、飯舘村の田植え踊りだけやるんだと言われたそうで。これはチャンスだと思います。他の地区でもプライドを出すために、良い企画だと思います。なかなかたいへんだと思いますけど、これからもそういう形で何かできればありがたいと思います。今日はありがとうございました。
====
・小林:
今日はみなさん、お集まりくださいまして、ありがとうございました。これで私の役目を終わらせていただきまして、菅原さんにお戻ししたいと思います。
====
・菅原 美智子(ラジオ福島アナウンサー):
半年で見事に変身した生徒の様子を見て感無量でございます。来年度、どうするかがひとつ
課題と思いますが、地元住民の本気度が重要という話しができましたので、ぜひぜひ地元の方の協力をお願いします。
今まで、仮設住宅にいたお年寄りがやっとでてきた。そして、歌を口ずさんだ。それが一番の成果だと思います。原発関連死の方が直接の被害者よりも多くなっている。
仮説に住んでいるお年寄りにどういう風に生きがいを持っていただいたら良いのか。そもそもの出発がそこだったんです。子どもはその次だったんです。お年寄りが最初だったんです。目標に向かって、ほんのわずかですが、達成できたのではないかと私は感じます。
本当にささやかではありますが、そっと寄り添っていけたらいいなと考えておりますので、ご支援の方、よろしくお願いいたします。
==================
途中、中学生による「田植え踊り」の上映があり、これは文章では伝えられないのですが、youtubeにアップするという話もあるそうで、希望があれば、ぜひ、いいたてまでいの会さんまでお問い合わせください。
また、明日(1月18日1)の14時から、以下の通り、第二回勉強会を開催するそうです。
次回の勉強会は、いいたてミュージアムの発案者・港千尋さんをお招きします。 前半では「港千尋さんのいいたてミュージアムワークショップ」、後半のトークでは「港千尋さんに聞く<いいたてミュージアムって何するの?>」をテーマにお話しいただきます。
いいたてミュージアム勉強会2
「いいたてミュージアムって何するの?」日時:2014年1月18日(土)14:00~16:00
講師:港千尋さん(写真家・多摩美術大学教授)
会場:ふくしまキッチンガーデンビル2F(福島県福島市栄町10-3)
お問い合わせ:いいたてまでいの会事務局(070-5622-4982)
- コメント(閉): 0
- トラックバック: 0
ホーム > 福島のこと