ホーム > 福島のこと > 私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント

私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント

「ふくしま復興塾」が、第2期塾生を募集中です。(締切は4月7日)

私は第1期に参加をして非常に良かったと思えたので、第2期で入塾を検討している方向けに、イチ受講生としての感想を残したいと思います。

ちなみに、明日は、東京で説明会がありますので、東京近郊の方はそちらもぜひチェックしてみてください。

ふくしま復興塾 第九回入塾説明会
・3/30(日)14:30~16:00
・東京都国立オリンピック記念青少年総合センター センター棟108
 (東京都渋谷区代々木神園町3-1)

説明会申込ページ:http://fukushima-fj.com/entry01

説明会を逃してしまった方は、schooで過去の「ふくしま復興塾」関連の授業を無料で見れます。

第一回目:3/6 放送【みんなで福島の今、そして未来に向き合おう
第二回目:3/14放送【次世代リーダーが伝える福島の現状:子ども編
第三回目:3/21放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:コミュニティ編】 ※録画放送準備中
第四回目:3/28放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(前編)】 ※録画放送準備中
第五回目:4/4 放送【 次世代リーダーが伝える福島の現状:食(後編)】 

____________________________________________________

【ふくしま復興塾とはなんぞや】

そもそも、「ふくしま復興塾」って何? という方がほとんどかもしれませんが、

すごく簡単に言えば、「復興への志と覚悟を持つ、20〜30代の若もの向けリーダー育成プログラム」であり、「現代の松下村塾」です。(もちろん松下村塾を名乗るほどの実績はまだまだ出せていませんが、将来、振り返った時にそう呼ばれるものを創ろうという意気込みで)

詳しくは、公式ページの「設立の背景」などをご覧ください。

____________________________________________________

【参加を勧める5つの理由】

さて、タイトルにあるように「参加を勧める5つの理由」について書いてみようと思います。

1.「ふくしま復興」にかかわる社会的意義と、個人的意義の接合点が見つかる。

「ふくしま復興」というテーマは、塾生全員にとって共通であると同時に、そのテーマの動機となる理由は人それぞれです。

復興塾では、「なぜ、人類にとって福島の復興が重要なのか」という大枠での意味と、「なぜ、私がふくしまの復興をするのか」という個人的な意味の交わる点を全員が考えました。

原発事故とその対応が人類の歴史にとってどんな意味があるのか、また、課題先進地である福島で事業を起こすことが、社会的にどのような意味を持つのかということを、社会学的・哲学的な観点から学ぶ講義は、非常に刺激的でした。

一方、上辺の理想論だけではなく、きちんと地に足のついたプロジェクト立案ができるよう、自分自身の価値観の見つめなおしも並行して行うことで、本当に「やりたい」と思えるプロジェクトを考えることができた人が多かったと感じます。

第1期では、明治維新の立役者の一人で木戸孝允の子孫である木戸寛孝さんから、明治維新になぞらえたふくしま復興の歴史的意義を語ってもらいましたが、今年のプログラムでは、どのようになるのか興味津々です。

2.最前線で奮闘している様々な仲間と出会える。

受講生の状況は様々で、実際に事業を起こしている人もいれば、学生もいますが、多くの人がそれぞれの前線で奮闘されていました。県内で既にチャレンジをしている人と定期的に会えるのは、それだけで自分のやる気に繋がりました。

例えば、組織の代表をされている方では、

松本丈さん(株式会社夜明け市場取締役)
菅家元志さん(株式会社プレイノベーション代表取締役)
谷津拓郎さん(株式会社IIE代表取締役)
馬場大治さん(株式会社concept village代表取締役)
片貝英行さん(NPO法人キッズドア事務局長)

なども、第1期のメンバーで、それぞれの方から色々と学ばせてもらいました。

他にも、県庁や大企業など、様々な業種から塾生が集まり、普段の自分の業務領域、交友範囲では交わることの少ない人との出会いがありました。

起業家もいれば公務員もいれば、団体職員もいるという環境で、お互いの学び合いや、コラボレーションも多く生まれました。

さらに言えば、福島県は、北海道・岩手につぐ、全国で3番目に広い都道府県です。面積だけでいうと、東京・神奈川・千葉・埼玉を合わせた大きさよりも広い。そんな広い福島各地のプレイヤーが一同に会せる機会は貴重です。それぞれの地域加えて、毎回、東京や宮城など、県外からわざわざ参加しに来る方も、去年は数名いました。(今年もいるでしょう)

3.強力なメンター陣がいる。

福島出身の起業家や専門家など、強力な発起人・メンターがサポートしてくれます。

山田純さん(クアルコム特別顧問)
木幡仁一さん(木幡仁一税理士事務所代表取締役税理士)
高橋仁さん(ジン・コーポレーション代表取締役)
上昌広さん(東京大学医科学研究所特任教授)
佐藤恵一さん(東和株式会社代表取締役社長)
加藤博敏さん(株式会社ピーエイ代表取締役社長)
丹波史紀さん(福島大学准教授)

などは、講義や飲み会などもちょこちょこ顔を出してくれて、いつでも協力するというサポーティブな姿勢でかかわってくれていました。

実際に、個別にプランを叩いてもらっている塾生も何人もいました。(ただ、発起人の皆さんからすると、「もっと俺たちを本気にさせて欲しい」と、物足りなさを感じていたようです)

4.若手(20〜30代)中心である。

復興に向けては、若手もベテランも関係なく、様々な世代が手を取り合って協力することが必須でしょう。しかし、若手同士というのは、境遇や課題が似通っていたりして、同世代の繋がりは、お互いを励ましたり、研鑽し合うライバルとして、非常に有益なものと思います。普段、自分が活動しているフィールドでは、なかなか同世代の仲間が少ないという人には特に意義深いポイントではないでしょうか。

5.卒業生コミュニティとの繋がりを持てる

今回は第2期の募集をしていますが、もちろん、1期生と2期生の交流の機会はありますし、個別での事業連携などもそこから生まれる気がします。復興塾というコミュニティに加わることで、復興塾が存続する限り、志ある仲間が増え続けるでしょう。 自分自身も、2期生以降の皆さんと積極的に関わりたいと思っています。

____________________________________________________

【参加を後悔しないための3つのポイント】

上記のように、良いところがたくさんの「ふくしま復興塾」ですが、万人にお勧めできるというわけではないので、参加後に後悔しないための3つのポイントも合わせて書いておきます。

1.受け身だと得られるものが少ない。

講義では様々な講師から役立つ話が聞け、他の受講生からは刺激をもらうことができると思います。
しかし、とりあえず毎回講義を受けて、話を聴くだけでは、自分のプロジェクトは一向に進まず、時間とお金の無駄になる可能性があります。カルチャースクール的なノリで受講すると後悔するでしょう。

逆に、自分から何かを生み出したい、講義で足りないものは自ら補うという意識で参加をすると、多くの機会を得られると思います。

2.プログラムが流動的で、やることが変わる可能性がある。

昨年度は、受講生のその時の状況や意見を取り入れながら(時には激論をしながら)、塾のプログラム内容が流動的に変わっていきました。

プロジェクト立案そのものも、メンターからフルボッコにされて何度も作りなおした方もいました。

今年は2度目ということもあり、比較的に変化の要素は少ないとも思われますが、それでもすべてが予定通りということはないかと思います。

レストランで注文していた料理と違うものがきて「ふざけるな!」と怒り出す人は向いていないかもしれません。

逆に、予測していなかった状況を楽しめる人には向いているでしょう。

3.時間を拘束される

毎回の講義に参加する時間を捻出するのもなかなか大変でしたが、講義への参加に加えて、プロジェクト立案やチームへのミーティング、調査やインタビューなどもありました。

活動への参加頻度は人それぞれですが、講義の時間以外は確保できないという方には向いていないかもしれません。
また、既に自分がふくしま復興のためにやりたいことが明確で、24時間フルコミットしている人も、向いていないかもしれません。

でも、自分の空き時間をうまくマネジメントできる人。講義以外の時間も、自分のためだと思って創れる人。自分の仕事とうまく連動させて塾の活動にも取り組める人などには、それほど苦にならないかもしれません。

以上が、私が感じる後悔しないためのポイント3点です。

これらは、自分自身が参加してリアルに戸惑ったところなのですが、自分の想定が甘かったというだけで、元々、覚悟を持って参加をしている人は、問題にならないかと思います。

最終的にプラスにできるかどうかは自分の気持ち次第で、主体的に参加をしていた人は、やはりその分だけのものを得たでしょうし、そうでない人はそれなりにという感じだと思います。(大学のゼミでも組織内の仕事でも、なんでもそうだと思いますが)

____________________________________________________

私自身は、塾生の中ですごくがんばった人というわけでもなく、主体性が足りなかったと反省多々なのですが、多くの方に知ってもらいたい素晴らしい場なので、ご紹介させていただきました。

【参考】
ふくしま復興塾公式サイト

東北復興新聞:「ふくしま復興塾」1年目の総決算 若き復興リーダー育成の成果を問う

はてなブックマーク - 私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント
このエントリーをはてなブックマークに追加

トラックバック:0

この記事のトラックバック URL
http://ogasawarahayato.com/2014/03/29/fukkojuku/trackback
トラックバックの送信元リスト
私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント - 小笠原隼人の日記 より

ホーム > 福島のこと > 私が「ふくしま復興塾」の参加を勧める5つの理由と、参加を後悔しないための3つのポイント

ページの上部に戻る